Aphone / 奇想しらす 様
作品名:Aphone
作者名:奇想しらす
URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330656870295675
ジャンル:現代ファンタジー
コメント記入年月日:2023年10月22日
以下、コメント全文。
初めまして。
この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
一万字弱の内容を拝読致しました。
ここまで読んだ限り、テンポの良さが売りの作品という風に見受けられました。台詞が多いので、普段あまり読書をしない人でも取っ付きやすいかと思います。世界観は非常に朧げなものですが、ノリで読んでいる人には気にならない部分なのかもしれません。カゲロウの謎や登場人物たちの活躍など。活用できる要素はあったので、これらが先の展開でどのように使われるのかは期待の膨らむ部分でした。
一方で気になった点もあります。
有耶無耶に片付けるのは失礼だと思うので正直に書きますが、本作は小説の体を成していません。大半の内容を台詞でつなげただけの、走り書きのメモのようです。世界観や展開の説明がほとんどされずに、人物だけが次々と登場していく。本作はテンポを重視するあまり、その他のあらゆる描写を犠牲にしています。これでは作品の意図や面白さは、読者に伝わりません。どんなスケールで物語を作るのかは作者様の自由ですが、まずはそれを正確な形にすることが大前提です。どんな世界で、どんな問題があって、主人公はなにがしたいのか。最低でもこれら三つは、作品の序盤に盛り込むべきです。そうすれば読者は作品の方向性を掴めますし、その魅力を探る足がかりにもなることでしょう。
そのうえで、情景描写や心理描写を挟んでください。小説は読者に想像させるものですが、その材料にはある程度の具体性が必要になります。どういった風景や建物、空気感なのか。誰がどんなことを考えているのかなど。そうしたものを、地の文で表現してこそ小説です。台詞による直情的な表現に依存せず、柔軟に小説ならではの技法を作品に取り入れてみてください。早い話、様々な小説に触れることが上達への近道です。ご自身の好みの小説や、プロの有名作品など。多くの小説を読み漁れば、自然と執筆スキルは上がります。
以上になります。
作者様の創作活動の一助となれば幸いです。
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