第3話

「お兄ちゃん、今日は私とデートに行くって約束だったでしょ!!」


タバコを買って来た帰り道、

いやな声が聞こえて来た。


「悪い、悪い。今度埋め合わせするから」


「5倍にして埋め合わせてよ!!あと浮気ダメだからね」


妹の夏は、ヒロに恋愛感情を抱いている。見るからに分かる。と言うか嫌なくらい聞こえてくる。


「あ、優じゃん」


そして、ヒロに会う。


「お前、タバコ吸うなよ」


分かってるのに言ってくる。


「・・・買わないと、叩かれるんだよ」


「お前、男なのに、いつまでされるんだよ。そんなじゃ、好きな人を守れないぞ。」


・・・


マジなんだよ。こっちは鍛える余裕もないんだよ。そもそもご飯もほぼ食べられないし、バイトをしているとお金も取られるし、


「・・・はぁ、まぁいいや。じゃあな」


勝手に呆れて、そして行く。理不尽だよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る