第18話 別視点あり

――冒険者ジンside


「チッ、なんだ.....こいつ、スキオスを殺してからほとんど攻撃してこねえ」


「奴の狙いが何かがわからないうちはこちら動きずらいわね」


「ああ.....」


本当にこのガキはいかれてる


いかれてなければ、それこそめちゃくちゃ美少女なんだが、今じゃ悪魔の笑いだ.....


俺らより弱い冒険者だけを狙って倒したと思ったらいきなり襲い掛かってくるし、隙を狙っていたスキオスを殺したら、今度は全く攻撃してこなくなって.....


こいつの狙いはなんだ?


.....何かを待っている?


じゃあなんだ?


相手が攻撃してこないから考える余裕があるが、でも牽制程度の攻撃はしてくるし、並の奴らなら死ぬ攻撃だ


「あはっ!そろそろかなぁ......」


そろそろ.....?


「っ!」


まさか......


「おい、お前ら、こいつの狙いはおそらく騎士団だ!騎士団を待っている!」


「何?!本当か!」


「ああ、多分!」


狙いが外れてなければいいが.....


「とりあえずどんどん攻撃するぞ!」


「「「おう!」」」


――主人公side


「おい、お前ら、こいつの狙いはおそらく騎士団だ!騎士団を待っている!」


「何?!本当か!」


「ああ、多分!」


「とりあえずどんどん攻撃するぞ!」


「「「おう!」」」


ありゃりゃ、ばれちゃったか


まあ、別にばれたところで奴らには止められないし、この建物から出すつもりもない


それにさっき奪ったステータスのおかげで、あいつらの攻撃なんて当たらないし


「何事.....だ」


おっ!


ようやく来た!


勢いよく扉を開けるや否や、中の様子を見て絶句してるけど.....


「ようこそ!ボクのパーティー会場(殺戮場)へ!」


「チッ!間に合わなかったか!」


「兵士の皆さん!至急、弱い兵は下がってください!こいつの強さは異常です!」


むぅ


下がらせるのはよくないなあ


「早く!こいつにころs......」


「うるさいよ。ボクの餌を奪わないでくれるかなぁ?」


「ルナっ!ああ、もう本当に最悪だ!」


「っ!兵よ!兵長クラス以外はさg.....」


「はいはーい、逃げないでねー!これからみんなボクの養分になるんだからさ喜びなって!」


「喜べるかよ!」


「あっそ。ま、もう楽しんだし、じゃあね名も知らない冒険者さん」


やっぱ見た目は火でしょ


後はサイズだけど.....


街全体でいいや!


「ちょ、まっ.....」


《精霊魔法・火》炎地獄


「あっ、あっ.....」


「そ、んな.....」


「あははっ!さあさあ、みんなボクの糧になれ!」


……


ドッゴーンッッ!!


おお、綺麗な赤色だなあ


さ、これで、レベルはどうなったかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る