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@kintyou

西友(の子会社)にて短期バイト。仕事について雑感

掲示板に書き続けるとまた投稿規制になりそうなのでこちらに書いた。


さて。俺はこの職場は過酷ではあるが、自宅から車で5分。

外国人の人らと和気あいあいとしながら働けることもあり気に入っている。


ネパール人や中国人は日本人の俺に良く話しかけてくる。ネパール人の

先輩たちは特に優しく教えてくれる。どうやら気に入られたようだ。

ベトナム人は日本人に対して警戒感があるのか、無口である。

仕事以外で余計なことは口にしない。実直に黙々と仕事をこなす。

気質が日本人に近いのはベトナム人女性の方だろう。


休憩時間が昼休みの1時間以外になく、自分からトイレに行かない限りは

休憩時間がないのは困ったものであり、これが気に入らない人も多いと思う。


しかし総菜工場のライン作業なので一度休憩に行ってしまうと、入館の際に

滅菌室での手洗い、消毒、エアシャワーなど作業が発生し、最低で往復10分はかかってしまう。


よって全員が一度に休憩には行けず、各自が暇な時間を見つけてトイレに行くだけの

休憩となってしまう。トイレついでにロッカーで水分補給をしてもいいのだが、

休憩室で休めるわけじゃないから実質昼休み以外は立ちっぱなし歩きっぱなしだ。


これで日本人が全滅したのだろう。俺の所属部署に占める日本人の割合は、

指揮者であるマネージャーを除けば3%程度である。しかも60歳以上の高齢である。現役世代の若い人は全員整理(自発的退職含む)されたのだろう。


それも当然の話で、小さな子供や夫のいる主婦が19時過ぎまで残業するのは不可能だろう。ネパール、ベトナム人たちの子たちはバスで通勤しているのだが、

帰りのバスの時間に合わせて最後まで残業する。彼女らは一度やると決めたら

途中で帰ることはせず終わるまで絶対にやる。何が何でもやる。


「もうやになる!! 何時になった帰れるのよ~~」

「このペースだと夜の10時までやるんじゃない?」 ← 一同、爆笑


「またラインが止まった!! 早く仕事終わらせなさいよ!!」

「そこの人、寝てるの? 目ついてる? ミスしちゃだめよ!!」

「わかりました。今度から気を付けまーす!!」


時にネパール人のリーダー(各ラインの最終工程)たちの罵声が飛ぶこともあるが、

たまに冗談や笑い声も聞こえる奇妙な職場である。ベトナム人たちはひたすら黙る。

ただひたすら仕事に夢中になる姿は日本人にそっくりだ。


一般的に日本人のパートタイマーは、土日祝日に出勤はしない。

それは外国人の人たちも同じで我が配属部署の欠勤率が常に10%を超える。

「年末は繁忙期だから出なさい。休んだら評価に関わりますよ」と

指揮者から強く命じられても平気で休む。少し正気を疑う。


そして俺に金が入る。なぜなら彼女らが全員出勤していたら短期バイトの

需要そのものが消滅するからだ。このようにして高時給1650円は生まれる。



さて俺の同期に25歳の若者あり。背が高く青白き顔をする男児也。

その男児、入社初日から不満を漏らす。

仕事中で外国人や上司の監視がある中でもお構いなしだ。


いわく「このやうな仕事、我は望まぬ」


「このライン作業の速さたるや、いくに繁忙期とはいえ現代風の言葉を借りるなら

ハラぁスメントと呼ばれても致し方なし。さっさと仕事をせよとの会社の指図、

パワハラと称するほかなし。また常勤パートの南蛮人(外国人)ども、

たびたび異国の言葉で互いに意思を疎通する。摩訶不思議な音にて不快なり。

その者どもら、日本語は大変にたどたどしく、内容を聞き入れるのに難儀する」


「契約満了(1月5日)までとてもやつてられぬ。ブラツク企業とはこのことか」

と最後に語るのは23日の夕刻。翌24日に彼の姿見ず。

短期バイトを辞退した可能性あり。


仕事にいかに向きと不向きがあるとはいえ、昨今の若者の軟弱を示す好例である。

彼のやうな人種、物事に不平を漏らすこと常だが改善策を示し前向きな

発想をすることを嫌がる。物事には悪き事、良き事もあることを忘れてはならぬ。


今次短期バイトに申しむ者、9名あり。

2名が我ら日本男児也。

他の7名、異国者にて中国の言語を話す者ども也。年の功は40を前後する。

異国者ら、たびたび笑顔を見せ仕事をこなす。過酷な仕事に不平はない。

ゆえに日本男児25歳の軟弱さがいっそう際立つ。


この文を書く我からみて、まことに不快に思うのは会社ではなく

その男児そのものに他ならぬ。初めて顔を合わせる人に対して敬語もろくに使えぬ

ときたものだから、これを育てる親の気質にも問題があるとみる。

みたところ満足な学もなさそうだ。



この職場の良きことを以下に並べる


・時給が破格の1650円。残業時間は2,000円超え。

・職場が自宅から車で5分。

・短期バイトには一番簡単な仕事をさせる。

・上のことをマネージャーが朝礼にて徹底して周知させる。

・現場責任者は日本人のため困ったと時は日本語で指導してもらえる。


・ライン作業でカットされた総菜をお弁当容器の上に載せる。

 重いものを持つことがない

(たまにご飯の満載したバットを持ち上げることがあるが、

 5キロ程度なので筆者には軽い。実家の精米作業は30キロ)



・異国人が9割なので職場の雰囲気が明るい。

 女性が多い職場特有の殺伐とした感じがなく、さっぱりしてる。

 仕事中に不満があってもネパール語やベトナム語でガンガン

 お互いに愚痴を言い合っているようだ。


・筆者は英語やスペイン語に明るいため、異国の人種に対して

 まるで抵抗を感じない。むしろこの雰囲気こそが

 埼玉県北部の農村部の未来そのものになるのであろう。

 

・異国女性の話す声が音楽的で耳に心地がよい。

 日本語にしてもネパール語にしても、アクセントの位置が高くて

 2オクターブくらい高い音程で話している。聞いてて不快にならない。

 ベトナム語も中国語以上に音域が広く、聞いててはっとする。


やはりと思う。日本語の音は、彼女らの話す音に比べて音域が圧倒的に狭い。

ゆえに日本人の耳は異国のイントネイションやアクセントに耳が対応せず

聞き入れることに難儀する。ベトナム語となると、高低アクセントに対応する音域が

6つもあるのだから驚きだ。いわゆる関西弁で3つのアクセント。その倍である。


西洋言語の中でも特に高いトーンで有名な英国英語と比べても職場にいる

彼女らの話す音程の方が高く感じる。

例えるならクラシックギターの音か、ピアノの高い鍵盤の音を聞いてるかのようだ。

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