凩や浮気のロフテッド軌道

こがらしやうわきのろふてっどきどう

季語：凩

　凩の持つ強さや冷たさとの取り合わせ。

　コンテストなどでも感じたのは、専用性のあるワードや知識は効果的。短い音数以上に、ワードの持っている意味が効果的になる。それと同時に、幅広い知識は必要なのだと痛感させられる。

　この句の場合は「ロフテッド軌道」。通常より高い軌道で打ち上げたミサイル。飛距離は短くなるが、その分落下時の速度が上がり、発見や迎撃は難しくなる。

　「浮気」と「ロフテッド軌道」を繋げ、全体的には季語の「凩」のイメージ。少しやり過ぎた気もするが、悪くはないと思う。

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