俳句126:一人旅ガラスの虫は途中下車

一人旅ガラスの虫は途中下車

ひとりたびがらすのむしはとちゅうげしゃ


季語:虫



 NHK俳句への投句で、兼題は「虫」。


 私の住んでいる地域は車社会。車がなければ、何も出来ない。もちろん、そんな地域であれば虫も多い。

 車のドアを開けると同時に、中に入り込む虫。そして車を走らせてから、中でバタバタする。そんな経験がある人は多いと思う。それでも、ガラスの向こうであれば、少しは驚くが違って見える。


 一人での出張。行動の自由もあり、気を遣わなくても良い。しかし、移動時間や距離が長くなればなるほどに寂しさや不安もある。

 車や電車の窓ガラスの外に止まっている虫を見た時に、何故か寂しさが紛れた気がする。しかし、最後まで一緒には居てくれない。

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