■■番外編短歌2■■

 俳句は、遥か昔だが学校の授業で習った記憶がある。今は、立ち読みやネットからの知識の自己流俳句。

 我が家のテレビは、乗っ取られているようで、私の思うチャンネルを映してくれず、脱出ものかアニメが好きなようだ。


 だから短歌についての知識は、五七五七七で季語は必要ない。それだけの知識。


 でも立ち読みした限りでは、基本的な考えかたは同じで、「状況説明しない」や「自分の見たものを詠む」など考え方は同じ。

 ただ俳句より十四音増えるとなると、それだけで仕掛けや細工を考えてしまい手が出せない。短歌の方が人気はあるのは分かっているが、やっぱり暫くは俳句中心だろう。



 これは、第2回カクヨム短歌二十首に応募したもので、初句を「知ってるよ」に固定した苦肉の策。次のコンテストがあれば、成長しているかもしれないと思い、現状の記録として残す。




■知ってるよ「ねえ」が二回は大丈夫でも「ねえ」と「ねぇっ」は難しいんだ


■知ってるよ下唇を噛む癖は嘘をついてるでもその癖が好き


■知ってるよキミの足音靴底は右のかかとがすり減ってるね


■知ってるよ好きなトマトを嫌うボクだから歪な形のトマト


■知ってるよ第五土曜の収集日唯一ボクが寝坊出来る日


■知ってるよどうしたのって聞く儀式それでも一緒に居られるなら


■知ってるよ怒ったフリは何となく分かるんだよね眼が笑ってる


■知ってるよ誕生日だけ知らないねキミはボクより少し歳上


■知ってるよボクはキミへと寄生してるでも盾となる日はきっと来る


■知ってるよ陰で泣いてる涙の跡気付かないフリの気遣いだよ


■知ってるよ大きな声は強がりの証なんだね手が震えてる


■知ってるよ怒って見せた本当の涙の色は青空の色


■知ってるよずっと前から見ていたね言い出せないのはボクも同じ


■知ってるよ浅く被った夏帽子と気紛れな風のお手柄だね


■知ってるよ何もなくても変わらない二人で決めた今日は記念日


■知ってるよ相思相愛って言葉でも違うのはボクが勝ってる


■知ってるよ何度も聞いたキミが言うボクの長所と少しの短所


■知ってるよ舞うか散るかの違いでしょまだボクは咲いてもいないんだ


■知ってるよ残された日は後少しキミの隣で小さな勇気


■知ってるよ助けてくれたキミが好きキミはボクよりボクが好き

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