俳句66:△桜散れベッドから知る暦かな(推敲前)

桜散れベッドから知る暦かな(推敲前)

さくらちれベッドからしるこよみかな


季語:桜



 一週間ほどではあるが、入院していたことがある。診察を受けて、即入院。ベッドから起き上がることも禁止され、動いてよいのはトイレのみ。

 安心して気が抜けたのか、高熱のせいかは分からないが、意識朦朧として時間感覚もなかった。病室のベッドからはイオンの看板の灯りが見え、その灯りが消えた時に、もう夜中なのだと知った。

 特に治療法や薬もなく、点滴と安静にするしかない状態。とりあえず一週間は入院で、後は検査結果次第。

 桜が散る頃には、一週間が経っているのだろう。そんな話が、本当にあるのだと思った話。

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