第6話

「どうして、アンタがここに」


「アンタ??そんな言い方をしなくてもいいじゃん。今まで愛しあった仲じゃん」


「それは、私が一方的にそう思ってただけでしょ」


春にはとっくにヒロへの思いは無くなっている。


「今まで散々しといて?」


そして、ヒロの手には沢山ある、二人の写真があった。


「そ、それは!!」


「勿論データで保存しているからな。」


「・・・っ」


これは明らかな脅迫であり、思い出しくない記憶。


「まぁ、いいじゃん・・・とりあえず家に居てよ。」


「いや、こないで」


春は既にトラウマを思い出し、体が震えている。


「・・・」


嫌だ、助けて、助けて優君。私・・・道具に戻りたくないよ。


ーー

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