第3話
あれから、前のような日々を続いた。
優はすっかり前と同じように付き合っている気分になっていた。
「・・・ねぇ、」
「何?」
「あのカフェもう行かないの?」
「え、」
それは、別れた後に、【ダサっいお店に連れて行かされてさぁ、】
と言う、会話が聞こえたから行くのを辞めていた。
「・・・それはそのぉ」
「私、行きたい。一緒に行こうよ」
「・・・う、うん」
そうだよ、あの時のあれは演技だったんだ。つまり気に入ってたってことだよね。
ーーー
「私、ここの店、別れたあとも来てたんだよ」
「・・・そ、そうなんだ」
俺も行きたかったけど、怖くて行けなかった。
「・・・ねぇ、やっぱり、アンタさぁ」
「なに?」
「そんなにわる・・・なんでもない」
それからもこの店でゆっくりした。
ーーー
「楽しかったね」
「うん、」
「やっぱり、あそこの店、私も好きだからまた行こうね」
「・・・そうだね」
ーーー
俺は正直、この時言おうとしてが分かってしまっていた。
そんなに悪くないないわよ・・・
その前に彼女はアンタと呼んだ。付き合ってからそう呼ばないように気をつけて居たのに・・・
やっぱり、春は俺のことを・・・
いや、そう思うのはやめようって決めたじゃん。
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