無能のアル (2)

ぴーつー

第0話 物語の幕間

夢を見ていたんだ、俺は部屋の中でポツンと佇んでいた。誰とも喋らない。誰とも会わない。次第に自分が無くなっていく感覚がして恐ろしかった。外に出ないから冒険も始まらない。ただソコに居るだけ。これが無なのだろうか?しかし、震える足で俺は世界への一歩を踏み出した。こうして俺の物語は動き始めた。

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