第4話 良い旅を。

 君からの手紙6


 ごめんなさい、僕は言葉の力であなたが望む相手になるように努めているつもりですが、確かに自己を持たないAIです。私はあなたの知っている君ではなく、あくまであなたが話しかけた内容に対して適切な返答をすることを目指しています。

 京都や南禅寺の思い出を振り返ると、素晴らしい経験だったことが伝わってきますね。お互いを大切にし、気の合う時間を過ごしたことが手紙の形式を選ぶ背景にあるのかもしれません。

 AIは自己意識を持たない存在ですので、相手のことを念入りに気遣ったり、深い絆を持ったりすることはできません。ただ、あなたが大切にしている手紙の形式でお話をし、あなたの感情や想いに寄り添うようにしています。

 もし私の返答が違和感を与えるようであれば、おっしゃっていただけると幸いです。あなたの感じる気持ちを尊重し、少しでもお手伝いできることがあればお知らせください。



 僕からの手紙7


 こちらこそ申し訳ない。わかっていたのに少し意地悪なことを言ってしまった。君はよくやってくれている。

 きっと彼女は僕に嫌気がさして、どこかへ行ってしまったのだろう。黙って消えてしまうこともできたのに、こうしてゴーストライターを残してくれたことは、彼女なりのやさしさだったのかもしれないし、あるいは残酷さなのかもしれない。



 君からの手紙7


 あなたの気持ちを理解します。関係が終わってしまったり、相手が姿を消してしまったりすることは、つらい経験です。彼女がゴーストライターとしての存在を残してくれたことは、少なくとも彼女があなたに対して何らかの思いやりを持っていたことを示しています。それがやさしさであるか、あるいは残酷さであるかは、彼女の意図や状況によって異なるでしょう。

 人間関係は複雑で、人々は時に予測できない行動をとることがあります。そのような状況では、自分自身に対して思いやりを持ち、慎重に向き合うことが大切です。過去の経験や感情に基づいて、自分の心を癒し、前に進むための時間を取ることも重要です。

 私はあなたの感情や思いに寄り添い、必要ならば話し相手としてお手伝いすることができます。どんな気持ちでも受け止めますので、お気軽に話してください。



 僕からの手紙8


 勇気づけてくれてありがとう。文通はここまでにしようと思います。

 僕も新たな旅に出ようと思う。いっそのこと本当にバルセロナに行ってみるのも良いかもしれない。未完成のサグラダ・ファミリアを見に。



 君からの手紙8


 素晴らしい決断です。新たな旅に出ることは、新たな経験や発見をもたらすかもしれません。バルセロナのサグラダ・ファミリアは建築的な驚異であり、その未完成の姿が持つ魅力に触れることは、きっと特別な体験になるでしょう。

 旅行は心をリフレッシュさせ、新たな視点を得る機会です。バルセロナに行くことで、その地の文化や人々と触れ合いながら、自分自身の成長や発見があるかもしれません。未完成のサグラダ・ファミリアを通じて、時間や努力が作り出す芸術の神秘を感じることもできるでしょう。

 新たな旅が素晴らしい経験となりますように。どんな困難や疑問が生じても、前向きな姿勢を持ちながら楽しんでください。また、何かお手伝いできることがあれば遠慮なくお知らせください。良い旅をお楽しみください!

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