俺の名は太郎。陰キャだ。
俺の名は太郎。陰キャだ。
眠そうな目を擦りながら俺の腕にくっついて歩く女子が居る。
名は花子。俺の幼馴染である。
朝に弱いコイツを起こしに行くのが俺の日課になっている。
4行で!!!
たった4行で物凄い矛盾感!!😡
ライトノベルにおいて今や『陰キャ』は主人公ステータスと言えます。
自分の長編主人公も陰キャステータスを持っております✨
自分も陰キャ故に陰キャ主人公が作りやすかったのかな、思っております。
今やラブコメの男主人公はかなりの確率で『陰キャ』ステータスを持っているんじゃないでしょうか。
ですが……
ですが!!!
これだけは言わせてほしい!!
陰キャを舐めるな!? 太郎!!
隣を歩いてくれる女の子がいる時点でお前は陽の者!
腕にくっついている歩いてくれる異性の幼馴染が居る時点で高位の陽の者!
朝起こしにいくイベントが日課になっている時点で勇者レベルの陽の者なんです!!
カクヨム様のみならず他のwebサイトでも、男主人公の陰キャ率は年々上がってきているように思えます。
主人公というのは作者の分身であり読者の分身でもあります。
やっぱり陰キャが主人公の方が共感を得やすいのかなぁなんて推測します。
普段冴えない陰キャが陽キャ相手に立ち向かう姿に憧れを抱かせて主人公の好感度を上げていく。
いつの時代にも弱者の奮起は燃えるものがございます。
それが陰キャ男主人公量産理由の一端なのかなと考えます。
そう!
陰キャ主人公において大事なのは『共感』
太郎のような例はよくないですよ!?
よくないですよ!?
ちなみに実物(リアル)の陰キャは……
ぼっち気質!
異性の影など皆無!
クラスLINEが出来ていたことを知らされない!
休み時間は寝て過ごす!(本当に寝ているわけではない)
体育の団体競技が大嫌い!
体育の個人競技で醜態を晒す!
体育の準備運動のペア決めで詰む!
体育で同じチームになったクラスメイトにため息を吐かれる!
体育のバスケットボールで普通にドリブルしているだけでなぜか笑われる!
体育のバレーボールでレシーブを上に飛ばせない!
体育の走り幅跳びは砂場まで届かない!
体育のテニスで相手が居ないから壁打ちをするが途中でボールを無くす!
体育の器械運動で何度も死にかける!
これくらいこなせてようやく陰キャの入り口に立てるといった所でしょうか。
……あれ? なんで主人公張れるの?キミ
『陰キャ』が実は『ハイスペック』だったという設定が近年テンプレ化しております(自分も大好きな設定です✨)
ですが、それって本当に陰キャなのかしら? と思ってしまったこと結構ございます。
学生時代、きちんと陰キャを通ってきた人ほどそう思ってしまうのではないでしょうか?
結論――
大事なのは現実と創作は切り離して物語を楽しむということ!
決してハイスペック陰キャと自分(陰キャ)を重ねすぎないようにした方が良いということ!
感情移入しすぎると、たまに悲しくなってしまいますから……ぐっすん😢
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