Christmas share with you.

マイペース七瀬

第1話

もう2023年も終わりである。

 今年は、どうだったのか、と思った。

 新型肺炎コロナウイルス感染症が、収束し、マスク着用ではなくなった。

 しかし、8月の猛暑。

 12月になって、日本海側の災害級の寒波。

 さらに、物価上昇がすごくなっていた。

 …

 ミツルは、今日も、仕事をしている。

 実は、ミツルの会社は、土曜日・日曜日も何故か出勤している職場で、2023年は、土曜日・日曜日・月曜日も、クリスマスのイベントだが、ミツルは、出勤をしないといけなくなっていた。

 「ああ、世間は、クリスマスなのになぁ」とため息をついていた。

 ミツルだって、彼女が、欲しい。

 そして、ミツルは、もう40代後半になっていた。

 今年の大河ドラマ『どうする家康』は、終わった。

 本当は、女優の有村架純さんのような可愛らしい彼女がいたらなぁ、と思っている。だけど、この年齢になってまで、何度も何度も降られていた。

 そして、今日は、会社に出勤して、後輩の書類に間違いがあって、やり直しをしている。

 最近の若者は、怒っても、駄目だ。

 すぐにキレる。

 だから、ミツルは、怖いと思っている。

 だが、今日、出勤しているのは、後輩の社員の書類のミスをやり直しをしているのであって、それ以上ではなかった。

 昼になって、ご飯を食べている。

 …

 ミツルは、普段、ドラマなんて観ない。

 しかし、新橋イチローのドラマ『クリスマスの奇跡』を観ていた。

 確かに、ユウイチは、会社の中で、サンタクロースの役をしている。

 そして、内田真礼に似ている彼女と付き合いが始まったらしい。

「良いな」とか思っていた。

 40代後半になっても、彼女ができないミツルである。

 ただ、若いころ、20代の時は、ミツルは、音楽活動をしていた。そして、たまに、ライブをしていたが、もう才能がないと思って諦めていた。

 10代の時、学生時代は、路上ライブをしていた。

 地元は、神奈川県藤沢市だが、駅前で路上ライブをしていた。

 そして、よく他のバンドマンと喧嘩になっていた。

「もう、あれから20年以上が経ったのか」と思った。

 世間では、いつの間にか、路上ライブが、できなくなり、そして、ゲームが主体になっていた。さらに、テレビ局の報道が、コロナで、減り、世の中の形態が変化してきた。

 彼女なんてできんないのか、と思った。

 2023年のクリスマスは、会社でも、クリスマス会があったが、ミツルは、風邪で休んだ。

 ああ、今年も一人なのか、と思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る