第8話もはやカリスマ
「もハヨカリスナやなシャチョ。」
「もはやカリスマだろリャンシー、日本語を勉強しとらんのだな。」
「春樹に教えて貰えと言ってあるだろう?」
イヤイヤと頭を振り「春樹教えないよー。」キリコの眼を観て言う。
哀れみを込めた眼だった。
「嘘抜かせ!」
「オマエ今日は飯抜き!」
プイッと横を向いたキリコはツカツカとぶら下がっているサンドバッグに近付き右左のワンツーのコンビンエーションを交えて連打していた。
「そこに私の顔が有るか?」
見事な連打に釘付けになり、語尾が震えていたリャンシーだった。
春樹は田尾寺駅から鈴蘭台駅へ通学電車に乗っているが、他校生の通学と重なる為、月曜日から金曜日まではぎゅうぎゅう詰めの満員電車で、進学校に通学しているのに他校生はヤンチャが過ぎるのあの徳野か、毎日の様に何らかのもめ事に巻き込まれていた。
昨日は痴漢と間違われた同級生を助ける為に北鈴蘭台駅で下車していた。
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