第6話 閑話 女神様SIDE

私は女神セレスティア。


この世界の神の一柱です。


最近、私の世界の文化が停滞してきたので全次元女神会議があったときに地球の女神アマテラス様にご相談させていただきました。


彼女の世界は文化は成熟しているものの世に住む生命の輪廻が淀み流れが悪くなっているということで試しに魂の交換を行うことにしました。


きちんと納得してくれる魂を選んでいますよ。


変な性格な人間が力を経てはっちゃけてもらっても困りますから。


そして彼女の世界より数人魂を譲っていただき私の世界へおろしたときに巻き込まれて神の次元へ悪魔がやって来ていました。


私はそれに気づかず地球からの魂を我が世界へ送り終わり、地球から持ち帰ったジャージに着替えていたところをその悪魔にばっちりみられている事に気づきました。


楽なんです、ジャージ。

女神として年がら年中キリっとしていられません。


ばばくさいってなんですか、下界はもうすこしいいものがあるとはいえお供えしていただかなくては私のもとに届かないのです。

最新の下着をお供えなんて普通はしないでしょう!



お茶とおせんべいを出して話し合いです。

彼は特に下界に未練はなくただたんに面白そうだからという理由で神レベルの魔力の流れに近づいたそうです、命知らずですね。



そして彼は地球に行くのも別に問題ではないと。

しかも祭壇を作りお供えもしてくれるというではないですか!?


これで地球のものが私の元に届きます。

彼は私の親友です。悪魔だろうが我がいとし子です。


ええ、人間の魂ではなかろうとなんとしてもアマテラス様を納得させてみせます。


転生者の居住するための物件リストとかアマテラス様からいただいております。


この幽霊物件とかよさそうですね、大きいですし、お家賃もタダ同然です。

悪魔なので普通の場所よりそういうスポットのほうが糧になるでしょう。


加護も与えましょう、欲しいものは神託を出します、よろしくおねがいします。


地球にも送り終わった私はどてらを着込み彼の様子を見守ります。


こちらの世界へ送った転移者の魂ですか?


転生扱いになるので実力を発揮するまでまだ15~20年はかかるでしょうし彼のほうが優先です。


なんでしたっけ?地球でいう「作るより買ってきたほうが早い」というやつです、たぶん。

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