価値観という作品



 哲学を伝えることは、


  あまりに難しい。




 人は皆、


  生きてきた時間の中で


   自分だけの作品を創り上げる。



 価値観という名の。




 自分が正しいと思う


  信条を伝えるのは、


   相手の作品を批判することに等しい。




例えそれが、どんなに歪だったとしても



 時間が経てば立つほど、


  完成に近付くほどに……



 作品を創り直そうだなんて、思わなくなる。




 掛けた時間が大きいほど


  自信も付くし、取り返しがつかないと思うんだ。




でもね……



 絶対に忘れないで欲しいのは



 全ての相手が、


  その作品を壊したいと思っているわけではないってコト。




 確かに、その作品は


  今が完成形かも知れない。



 でも


 "切り取ったり"


 "付け足したり"


  することだって出来るさ。



 それに


  そういうモノは、その作品への付加価値にもなる。




 付加価値は想いだ。


  それは、哲学や信条でも変わらない。





長くなったが……


 コレを伝えるのも、また難しいのさ。


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