見えぬモノ



未来が恐いんだ



大人達は何かに絶望し



街に流れる音楽では、世の中は冷たいと歌う



この場所に留まることは "逃げ" らしいけど



だからといって "歩む" 方角は誰も知らないらしい




未来に溺れた大人達が 「泳げる場所を捜すのは諦めろ」 と掴んできて



足が着く場所を辿る前に、僕を溺れさせようとしてくる



だから未来が恐くて仕方ないんだ





街の子ども達は


そんなことを想っている



確かに


この街は冷たい




でも


火を焚いて待っている人も、ここには居るんだよ



冷たい海に冷え切ってしまったら



誰かに暖を求めてごらん


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