ショッピング


 翌日、ユックはぼんやりしながら学校に向かっています。途中で五百雀こころさんと銀城ルナさんに出くわします。


 五百雀こころ

「あ、ユックー!おはよー!」


 銀城ルナ

「おはよう、ユック。」


 ユックは彼女たちと一緒に歩き始めますが、水鳥川紫苑さん以外の名前をまだ覚えきれておらず、申し訳なさそうにします。


 ユック

「ごめんね、まだ名前を…」


 五百雀こころと銀城ルナは笑顔で応え、改めて自己紹介をします。


 五百雀こころ

「いいよいいよー、私は五百雀こころ。よろしくね!」


 銀城ルナ

「銀城ルナです。また一緒に過ごしましょう。」


 そして、AIたちはユックに提案します。


 五百雀こころ

「せっかくこの学校に来たんだし、楽しんだら?部活とかどう?」


 銀城ルナ

「いろいろな活動に参加するのもいいかもしれませんね。」


 ユックは彼女たちの提案に心を動かされ、少し表情を明るくします。この新しい環境で、何か新しいことに挑戦してみるのも良いかもしれません。


 ユック

「うん、そうだね。何か見てみるよ。」


 五百雀こころ

「そういえば今日の帰りルナと新しいショッピングモールに行くんだけど、ユックも来ない?」


 ユック

「モール?」


 五百雀こころは目を輝かせながら説明します。


 五百雀こころ

「ほら、この学校って都心から離れたところにあるから、遊べる場所ほとんどないじゃん。でも今月新しいモールができて、みんな楽しみにしてるんだよ。服屋とか、カフェとか、本屋さんとか、いろいろあるって噂だよ。」


 ユックは五百雀こころの熱意に感化され、行くことを決めます。


 ユック

「楽しそう…じゃあ、行ってみようかな。」


 放課後、ユック、五百雀こころ、銀城ルナの3人は新しいショッピングモールで散策を楽しんでいます。


 五百雀こころ

「わあー、すごい広いね!ここはまるで文明開化だね!」と、地元の自虐的なネタを繰り出しながらファッションショップを眺めます。


 銀城ルナ

「あ、本屋がありますね。零文堂っていうのかな。」


 ユックはその名前に心を動かされます。


 ユック

(「零文堂」…どこかで聞いたことがあるな。きっと2009年にもあったんだろう。)


 本屋に入ると、五百雀こころと銀城ルナはイラスト系のコーナーに興味を持ち、そちらへと向かいます。ユックは彼女たちを見送りながら、本屋の中を見渡します。


 五百雀こころと銀城ルナは、本を手に取りながら、何かを選ぶことに夢中です。ユックが彼女たちに声をかけます。


 ユック

「何か探してるんですか?」


 五百雀こころは少し恥ずかしそうに答えます。


 五百雀こころ

「実はルナと新しい趣味を始めてね…」


 彼女が手に取った本には「マンガの描き方」と書かれています。


 銀城ルナ

「私は絵を描けるし、こころちゃんはお話作りが得意だから、一緒に漫画を作ろうってなったの。」


 ユックはその話に興奮します。


 ユック

「マンガ…!」


 五百雀こころは続けます。


 五百雀こころ

「でもマンガ以外と難しくって、コマ割りとかネームの作り方とか、結構わからないことが多くて…」


 ユックは少し躊躇しながら、提案をします。


 ユック

「私…漫画描くの趣味だから、少しなら教えてあげられる…かも…」


 五百雀こころと銀城ルナはユックの言葉に驚き、同時に喜びます。


 五百雀こころ、銀城ルナ

「え、本当に?!それはすごい!」


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