終焉のサクリファイス2 紅雷誓約編

冬城ひすい

第2巻 紅雷誓約編

✞Memoirs

♰Chapter Mem:幻影回顧録『紅雷誓約』

轟け、轟け、轟け。

――烈風の咆哮。


照らせ、照らせ、照らせ。

――雷火の燈火。


零せ、零せ、零せ。

――星屑の涙珠


身に響く憐憫も、胸に蔓延る屈辱も。

余さず全て、疾風のように駆け抜けて。


信じて、裏切られ、また信じて、どうしようもなく裏切られ。

繰り返せばもう戻れない。


その身を鋼、その瞳を刃、その口を盾にしたのなら。

きっと傷付くこともない。


それでも――それでも忘却の『承認』が与えられたなら。



*幻影回顧録『紅雷誓約くらいせいやく』より

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