第3話
「いい加減にしてよ!!」
俺は彼女についに怒られる。
「ご、ごめん」
「これで何回目よ!!幾ら妹さんが大事だからって!」
そうだ、俺は何回も彼女の思いを無碍にしている。
怒られて当然だ。
「本当にごめん」
「もういい、私決めてたんだ。」
「えっ、何が??」
今まで見たことないような彼女の呆れる顔、もうなんでもどうでもいいと顔からわかってしまう。
「次・・・断った別れようってこと」
彼女がそんな言葉が出るなんて思ってなかった。
「・・・そんな」
確かに俺はずっと妹ばっかりで、こんなふうに言われても仕方ない。当たり前だと思う。でもそれでも言われるとまでは思ってなかったし、彼女の口からこんなことを言わせてしまったことも辛い。
「はぁ・・・」
そして、彼女は俺が何を考えているのか分かっているのか、ため息も出して、
「でも、どうせ妹さんの方が大事でしょ」
俺はその言葉を聞くと、その言葉だけは否定したかった。本気で両方とも同じくらい大事にしてたし、妹が治ったら今度はしばらく彼女と居るつもりだったし、そんな状況になれなかったから、妹は亡くなるってことだし、
「・・・別にそう言う訳じゃ、あと今は本当に危ない時期だから」
そして、俺は言い訳をしてしまった。それは結局彼女の思いを勝手に俺の都合で無碍してること変わらないのに
「ほら結局。はぁーー本当に冷めたわ。」
飽きてた顔から冷たい視線に変わる。
「そんな」
「じゃあ、別れましょう。私が別れた方が妹さんに集中出来るし、その方がよっぽどよさそうだね」
ーーーー
こうして、俺は彼女と別れた。
その日はめちゃくちゃ落ち込んだが、何とか妹の前では隠せた。妹に嘘を付いてるようで申し訳ないけど、落ち込ませる訳にはいかないと思った。
だけど辛いことには変わらない。もし、妹が治ったら、今度はしっかり謝って、許してもう一回付き合ってもらえないか頑張ることにしよう。
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