第22話

「う、嘘だろ」


一目見ただけで分かってしまう。


白くなっている肌に、力を感じない完全に止まった姿


「・・・雪、雪、」


俺は・・・


ずっと、何度も何回も話せて幸せだったよ。


雪・・・


俺は・・・


・・・っ、もっと、もっと無視すればよかった。彼女なんてどうでもよかった。もっと、もっと一緒に居たかった。話したかった。


クソ、クソ。どうしてこう理不尽なんだよ。なんで、何で妹が、


優は何度地面を叩いた。


ーーー


「優さん・・」


そして、お医者さんが俺にやって来る。


「・・・今まで、妹のことを見てくれてありがとうございます。大変感謝して居ます」


「・・・それは、いいのです。私にももっと知識があれば、」


「そ、そんなことは、誰も治らない病気ですし、むしろ」


「優さん、聞いてください。大事な話があります」


大事な話??何だろうか、正直、今はもう何も考えたくない。


もう、ただ妹のことを


「お母さんが亡くなりました」


「・・・・え」


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