3 days later

KOBA

第1章 「一方的な依頼」

ここはB町上原市。私は今大きな木のしたにいる。何かに導かれたようだった。その時、実に不思議な事が起きた。3人の霊のような者が紫色の光と共に私の前に現れたのである。そして「私はライザ。後にいるのがメリルとマリッサである。3日後地球は滅びる。ドロクロによって」と話だした。私は足が恐怖のあまりガタガタになりながら聞いた。「世にも恐ろしい奴である。私はもう年老いて行けない。私の部下3匹を貴様に授ける。あとは頼んだぞ」三人の部下?地球が滅びる?何かの聞き間違えでは無いだろうか。その前に私は夢を見ているのではないだろうか。私は3秒間考えた。しかし全く分からない。ドロクロとかバカバカしい。僕は家に帰ることにした。しかし家に帰る途中私は嫌な予感がした。ふと下を見ると筋肉質の人面犬と趣味は勉強ですと顔に書いてあるような人面犬、もはや生物の面影ゼロのタブレットみたいな奴がいた。二匹の人面犬は思った。「彼が三十万年前メリス様が予言した救世主か。失礼だけど全然強そうではないな」。この意味不明の生物は私にイヤホンのような物を差し出した。挿せと言っている様に見えたので人面犬の言う通りに挿すのは気が進まなかったが挿して使ってみる事にした。挿すと意味不明な生命体は先を争う様に自己紹介を始めた。筋肉質な人面犬はヒルトン。趣味は勉強ですと言ってそうな人面犬はライフ。タブレット型の奴はヒニーズという名前らしい。3匹?は自己紹介が終わると早速ドロクロについて説明し始めた。名称ドロクロ、旧名メリサ、現在はバステル山に住んでいる。私は「メリサって前回会わなかったけ」とヒルトンに聞いてみた。そしたら、ヒルトンは「メリサではない。前回会ったのはメリスだ」と怒りながら言った。あと、もうひとつ私は気になる事があった。「バステル山ってあったけ?」私はネットで調べたがバステル山の事が書いてあるサイトは一つもなかった。ヒニーズは私の考えていることはお見通しだと言うような表情をしながら説明し始めた。この世には私たちが生活している世界とは違う、もう1つの世界があること。その世界は10万年前にドロクロがクーデターを起こし乗っ取り政治についてマイナスな事を言ったら問答無用で死刑にされてしまうような恐怖政治が続いているということ。そのドロクロの拠点がバステル山だと言う事。正直、その話を聞いた時にこの3匹の生物をを走って撒いてやろうと思った。しかし、この生物は知能が高いゆえに主人の命令には忠実だと私は察したので諦めることにした。もう1つの世界にはどうやって行くのか私は聞いた。ニーズが一つの指輪を渡してきた。「この指輪をつけて転送命令だと言え」。私はその通りに指輪を指につけ「転送命令だ」と言った。そうすると驚いた事に指輪は「了解」と言い金色の光が私を包んだ。そして指輪から「転送完了」の声が聞こえ私は知らない場所に転送された。どうやらニーズ達は指輪なしでも我々の世界と異世界を行き行きする事ができるらしい。転送時は間違えなく一人だったのに移動出来ていた。

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