第1話 ゼロの愚者

僕の名前はアル、とある田舎村にいる1村人さ。僕はまだ子供で、少しずつこの世界の様子がわかってきたんだ。村の中で落ちこぼれの僕だけど、皆がやさしくしてくれて、自分に出来る事を見つけたんだ。それは火起こし、村の周りの松明を夜になったら付けて回るんだ。これで村の周りが明るくなって、ちょっとでも夜中の村が安全になればと思ってる。だけどこの世界には神様から与えられた能力があって、それに適する職業に就くのが普通みたいだ。でも僕には能力が無い。だから無能のアルって呼ばれてる。でも戦えない僕だけど、村の警備をしているおじさん達に、せめてもの火を灯すことで村を守って貰いやすくなってるはずだよ。これで僕は誰かの役に立ってるかな?

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