野盗が携えた解放戦線への親書抜粋




 白狼の王が顕現し我々に天啓を与えた。

 南の桃源郷に巣食う堕落した民の血で<人を造りし神>を染め上る。

 そしてそれを喰らうのだ。

 かくして我々の王は神の門戸を開き隠り世を解き放つ。

 これより七つ目の月が輝く夜、かの桃源郷で宴を催そう。



 ——野盗が携えた解放戦線への親書抜粋。

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