幸福を考えてみよう。

今までのインプットからの直感的な抜粋。

・外の世界に興味を持つ。

・友好的な興味を持つ。

・競争の勝利という成功は、過度に求めると、他のものを犠牲にする。

・そもそも、競争の勝利は、社会の価値観に左右される。偶然性が高い。

・仕事が楽しいことは、幸福につながる。

・仕事の幸福については、科学的な適職を抜き出して考えてみよう。


ヒルティの言葉には、「苦難を乗り越えてこそ、幸福を感じる」とあった。厳しいようだが、苦難がなければ、幸福と比べるものがない。出来事を相対化して、意味付けを行っている私たちには、苦難のない人生もなければ、幸福の全くない人生もまたありえないということだろう。我々メンタルさんの苦難というものも、自己を向き合う深い内省の機会と、人のルールの意義を問い直し、自己の立ち位置を見極める機会であると考えられないだろうか?


幸せの主体である自己は大切な前提だろう。主体である自己を知ることは大切な判断基準になる。

ぼくは、ラッセルの言う「罪人」にあたる。

逐一、規範にそった行動をしなくてはならないと思い込み、自分を罰するくせがついている人間という意味だ。教義に背いたら、罪があるとか、悪いことをした悪い人間だとか、自分を責めるタイプである。

人に、思いを話すことも、罪の意識がある。規範があると、特にそうだ。均質化された人間の批判の意見を聞きながら、自分は均質化された人間への意識を持っている。葛藤も出るだろうね。こういう人間なので、一部のメンタルさんには、まず、この自分を知り、自分を許して受け入れるプロセスは大事だと感じているんだ。


自己を知るには、カウンセリングが助けになる。認知行動療法などは、聞きなじみがある言葉でしょう。ただ、他にもカウンセリングの方法論はあるらしい。自己を知ることで、適したカウンセリングの方法を見つける助けにもなろう。そして、カウンセリングでのプラスの効果も増えると思う。


「中庸」という考え方も、取り入れてみる価値はあると思う。ラッセルも、若いころは、つまらないものだと思っていたが、真実性のあるものは、得てしてつまらないものである、と言っていた。彼の人生を通して、「中庸」は、人生につきものと感じられたのであろう。宗教にある考え方の「中庸」であるが、「超過と不足のないこと」、「偏りのないこと」あたりのイメージがよいと思う。

とは言え、イメージしにくい。言葉で知っていることと、実践できるまで理解していることは別だ。

ここで、老荘思想の「自然」を思い出す。

あるがまま、ということで、禅の思想を知ることで、そのイメージは出来てくるだろう。世界にあるものは、そのままある。理解しておらずとも、世界の法則によって、我々を含め、世界にあるものは、存在している。

自然を組み合わせて、中庸を考えるとき、時間の視点が最も分りやすかろう。

我々は、過去と、現在と、未来と、時間を分けて考えている。もちろん、人によっては違うだろうし、哲学のある分野に精通した人は、いずれかを否定するだろう。

生きる上で必要なことは、現在の判断だ。過去を思っても、それを変えることはできない。同じことをするか、別のことをするか、それも現在に行う判断だ。過去の状況にこだわると、現在の状況を見失い、条件の設定を誤ってしまうだろう。未来に目を向けることも然り。これまでの推測から立てた条件は、そのときに成り立つかは分からない。

判断を行うことについて、ちょうど良さというのは、過去の学びと、未来への期待を、現実に反映させることに中庸を見ることだと思う。


メンタルさんには、競争社会に適応できないと嘆いている人もおられよう。

その競争社会への批判は、けっこうあるので、それを見るだけでも、少し安らぐかもしれない。ぼくからひとこと申し上げるなら、成長主義のせいで、使える人材のイメージを作り上げて、それに近い人間を優遇する風潮は、統治に近い人のやりたいことだから、付き合いたくないなら、付き合わなくていいと思う。

さらに、今は、競争から脱却した生活を目指すことを生き甲斐にしている人すらいるのだ!!どうだ!驚いただろう!私は驚いた!

貨幣を貰う手段は、貨幣で交換するしかないものをリストアップして、最適化する。

その他は、家庭菜園や、商品モニター、懸賞、プレゼント、様々な物的サプライとの交換という手段を使う。

知らないだけで、欲望の実現手段は、わんさかあるみたいだぞ?


フルタイムで働けない?じゃあムリしない。

生活インフラのような、他人から買うしかないものをピックアップして、そのコストを明確にしよう。工夫できるところを探して、金の使い方を見直すんだ。

ちなみに、生活保護って、自治体ごとの最低収入を下回っている分を補ってくれる制度だから、聞くだけ聞いてみるといい。生活が楽になれば、興味を突き詰めて、人を喜ばせるものが作れるかもしれない。補助金も色々あるし、NPO法人に相談してもいいかもしれない。

好きなことをやるときに、経済的な成果は考えなくていいだろう。もちろん、ものによる。

成果主義は、経済成長をしないとダメだと決めつけた人たちと、それを真に受けて、利益拡大を主目的にしてきた資本家のせいだから、気にすんな。あなたの幸せを求めろ。


余裕ができて、その楽しさを人に話すことができるとなったら、チャンス到来だ。

動画、ブログ、メルマガなんてのもあるね。

事業を起こすなら、企画書を自治体の企業支援窓口などに持っていこう。

キャリアがある?それなら、事業承継に相談だ。あなたのビジネスセンスはきっと役に立つ。商談の経験もあるなら、なおよしじゃないか?


お金の不安はしなくていい。大してなくても生きていけると、その人生で証明している人すら出てきているからだ。それに、デジタル化とリサイクル技術の革新によって、安く買えるサービスも出てくる期待は持てる。カクヨムもそうだし、音楽ストリーミングサービスや、動画配信サービスなどのスキームは、応用できると思う。

権利もあるし、今のところは、使える制度がある。雇用という形を使えるなら、価値提供の場所はそこにあるし、ネットビジネスでもいいだろう。

価値あるものを提供しようと思っても、例えばホームレスからそれをするのは大変だろう。生活が整って、自分の目的に時間を使えるようになってからだ。

評価は、時間によって変わる価値観によって決まるものなので、メインの目的に据えないほうがいいだろう。しかし、どこかにあなたの価値を理解できる人はいる。それを探せるのが、このネットだ。


求めよ、さらば与えられん。

で、あれば、何を求めているか、はっきりさせるところから、幸せのスタートだよね。

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