異世界召喚者は、超膨大な魔力をひた隠す。
鬼瓦
第1話 異世界への入り口
■プロローグ①
「ふう、お腹いっぱいになったな。」自分のお腹をさすりながら言った。
冷たいウーロン茶で酔った気分になるぐらい、今日の飲み会に満足していた。
俺の名前は、志賀崎シバサキ 光翼コウスケ、28歳、独身一人暮らしだ。
医薬品卸売業者に勤める会社員。
人使いの荒いブラック企業だが、今日の飲み会は参加費無料の会社企画の為、
人付き合いの少ない俺にも声が掛かったと言うことだ。
タダより怖い物は無いと言うが、安い給料でこき使われているんだからと思いながら参加したが、案の定、話相手の同僚もいないし一人黙々と飲んで食べて満足していた。
人と関わるのが苦手で遊びに行く友達も彼女も居ないが、別に困ってもいないし、寂しくも無い。
今の時代、コンビニやインターネットのおかげで一人でも生活に困らないし、退屈もしない。
早く家に帰って、パソコンの画面に向かいたい。
今俺がハマっているのが、オンラインRPGゲーム。
今までは、オフライン専門でしかやっていなかったが、今度のゲームは評判がすごく良い。
特に女性に人気があるファンタジーゲームであり、もてないオタクには引き付けられる内容になっている。
仕事はお金のために働き、趣味は自分へのご褒美と考え寝る時間も惜しんで取り組んでいる。
ゲームでは好きなところに自由に行けるし、仲間や彼女達と会話も楽しめる。
一人暮らしの俺には一番楽しめる時間だ。
2次会の参加募集の声が聞こえたが、俺は幹事に帰ることを伝えて店を出た。
いつもの帰り道の繁華街を通らずに、真っ暗な公園を通る。
人通りが少なく近道はなるが、普段は通らない。
ただ、今日に限って何かに引き寄せられるように無意識にこの近道を選んだ。
月が異常に明るく、夜道を照らしてくれているが、「月がこんなに明るかったかな」
おもわず独り言を言うと、公園の池を挟んだ向こう岸が突然明るく光って、女の叫び声が聞こえてきた。
何がおこっているんだろう!そう呟きながら向こう岸に小走りでかけていった。
さっきまで明るく光っていた場所についたが、誰もいない。
ただ、赤いハイヒールが地面に転がっていた。
周りを見渡したが、誰一人居ない。
先ほどの光と女の叫び声は、幻覚だったのか?
空を見上げながら、「寝不足で疲れているのかな俺」と湖の柵に腰を下ろした。
一瞬ぼーっとした瞬間、突如自分の足の地面が光始めた。
目の前の景色が白く光り、眩しくて何も見えなくなってしまった。
「ここはどこだろう」・・・光の渦の中に吸い込まれた感じがしたかと思いや体が宙に浮いている。
意識はある。だだし体が小さくなった感じがする。
色々考えているうちに、ぼんやりと周りの景色が見えてきた。
山や川、森に湖、小さな村や町。いろんな物がだんだんはっきりと見えてきた。
「見たことがあるような!」
思い出せないが、確かに記憶がある。
■プロローグ②(1ケ月前の自宅での記憶。)
さて、夕食もたべたし、お風呂も入った。
いつでも寝れる準備ができたので、パソコンの前に座って今ハマッテいるRPGゲームの続きを始める。
一通りの職業には転職済み、レベルもほぼMAXまであげ、全てのスキルも覚えた。
準備されているシナリオもすべてクリアーしたので、セーブして終わりのはずだったんだが、モニター画面に、[全シナリオをクリアーされた方だけの特別シナリオにご招待]と表示が出た。
思いもしなかったビックプレゼントに喜んでしまった。
[参加する]をクリックすると、設定入力画面が表示された。
結構厳しい条件が表示されたが、もう一度あの世界で冒険ができるのならそれもヨシと納得できる。
職業の設定は初期設定から固定で変更が出来ない。
但し、初期職業の固定スキルとは別に、今まで覚えた職業スキルは初期職業に関係なく到達レベルに達すれば使えるとのこと。
全ての職業でクリアした俺には、何でもありのボーナスポイントだ。
尚、初期設定は、ランダムで選択権は無い。
レベル1からのスタートで、レベルが上げれば上がるほど楽になる設定で、クリアしたシナリオ以上の冒険がまってる。(お楽しみミニシナリオ有り)男性には必然的要素だし女性でもOKだ。
クリア条件は、今までの冒険で、ロストしたパーティーメンバーの遺品を集めればクリアとなるらしい。
モニターの画面には、職業欄の枠が点滅している。
タイミングを見てマウスをクリックした。
「職業:薬師」
「薬師!」
「職業が薬師で、魔法とか錬金や召喚など何でもありは異常な気がするが?」
少し考え込んだが、また、あの世界で楽しめれるのなら良しとしょう。
全ての設定が済んだところで、一度セーブをしてログアウトした。
「今日はここまでで終わりとしよう。」
「続きは、今度の三連休だ。どこにも行く予定はないし、徹夜覚悟で始めるぞ。」
俺はコーヒーを味わいながらゆっくりと流し込んだ。
仕事の疲れが出たのか、睡魔が急にやってきてそのまま深い眠りについた。
これから起こる出来事に、まったく予想はしていなかった。
※短くてすみません。
思い付きで書き始めました。
これからの展開を楽しみにして下さい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます