赤き星煌めきを追うこの地からたどり着くまで待っててくれよ

 幼いとき、テレビか小説か何かで、今見えている赤い星は光が届くまでに長い時間がかかるから、その光が届いた頃には星の寿命が尽きているかもしれないという話を聞いて悲しくなった気がする。空虚だと思った。しかし、そう思った感情でさえも、何かの小説の一部だったかもしれない。いまはもう、ほとんど覚えていない。

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