別れを決めた日

君の笑顔が作り笑いに見えていた

何を話しても 嚙み合わないなんて

気まずい時間 気まずい空気


心がすれ違うとは こういう事さ

君は意味もなく イラついている

愛なんて最初から 無かったのさ

偽りの暮らしなんて僕らには出来ないよ


もう限界だ もお無理だよね

もお何も楽しく思えないんだ


楽しくなければ別れようと

無理に暮らすぐらいなら別れようと  

それが僕らの約束だったよね。


青ざめた顔で君は僕に言ったんだ

「夫婦なんてこんなものよ・・」

「誰でも何時かはダメになる。」


それから僕らは2か月話し合って

そして君が出て行くことになった。


明日の朝には君が出て行く

空しく時計が時を刻み

諦めの時間が流れていた


あんなに楽しかった日々が

今となったら不思議だよ

君の笑顔を思い出すと

悲しみに心が震えるよ


もう直ぐ君は出て行く

本当にこれで良いのか


僕は何か違うと感じてた

何か間違った事をしていると

でももう素直な心は取り戻せない

もう元には戻らないんだ


気まずい時間 気まずい空気


飲み物を取りに冷蔵庫の前に行くと

君も何かを取りに冷蔵庫の前に来た

僕は他人行儀に 君に場所を譲ったんだ。


君は開けられた冷蔵庫の前で

凍り付いたように立っていた

青ざめた顔でじっと 

冷蔵庫の中を見ていたんだ


「何を探しているの?」と僕が聞くと

「何も探してない・・」と君が答えた


気まずい時間 気まずい空気

冷蔵庫がビビビと音を立てて

その時わずかに空気が動いて・・

君は冷蔵庫をバタンと閉めたんだ


「嫌だよ!出て行きたくない。」


僕は君の肩をしっかりと抱きしめた

「解っているよ・・僕らは何か間違っている。」

抱き合ったまま 僕も君も泣いていたよね


あの時僕らは知ったんだ

二人は別れられないって・・


頼っていては 見えないものがある

心が離れて 見えて来るものがある

それが 愛だったんだよね・・



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