冬の詩集『スノードロップは突然に』

七草かなえ

第1話 スノードロップは突然に

寒々しいのは きっと誰のせいでもない

僕自身が感じていることさ


天上から舞い降りる

スノードロップは突然に

冬を告げるから


適当な理由つけて

君を抱きしめに行きたくなる



冬が来れば みんな冬眠

クリスマスと正月は例外だけど

いつもよりワントーン静かな街


大地まっしろに覆う

スノードロップは突然に

僕の肩を叩くから


曖昧な理由告げて

君へ走り出していく


嗚呼

今年も冬が来た

君と体温寄せ合う季節が

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