天性の才覚を持つ転生者、天星に(ヘッド視点)

第1話前世の話

僕は本が好きだし、知識を蓄えるのが大好きだ。

3歳の時から周りの人と価値観が違ったし、頭の良さが違った。

まぁ周りの人が自分より頭が悪いのはどうでも良かった。重要なのは自分より出来が悪い癖に偉そうにしている大人たちが気に食わなかった。

政府の政策はダメダメだし、教師は、人を教える立場であるというのに問題を起こすし、警察も犯罪者を何人も逃してる。

貧困に差がありすぎるし、ニートのおっさんとかは働きもせんと人を叩いて親の金で課金する。マスコミは散々芸能人や事件の容疑者、その家族を叩くけど、その人たちの事を考えず、ただお金を稼ぐためだけにやってるのが気に食わない。

この世界はおかしい。いや、おかしいのは僕なのかもしれない。ついさっき国中の上級国民の不祥事をネットに流したからね。ハッキングのやり方はすぐ覚えたし、クイズ大会では何度も優勝してるから知名度もあるし、すぐに広まった。

グサッ　「ガフッ」なっ！逆恨みか。悪い事をしなければ良いのになんてやつだ。はあはあ、くらくらしてなんか寒く感じる。もう駄目か。