第16話

それから時間は経って一年が経った頃、


事件は起きた。


俺に痴漢の冤罪がかかり、


親から電話が来て、放置してたくせに、これからも放置する気だった癖に、めちゃくちゃ怒ってきやがった。


父親と母親は相手の両親に謝り、そしてまた遠くに行った。


両親に怒られようが、嫌われようがムカつくだけで大丈夫だが、

問題なのは、


「お兄ちゃん」


家族だった。


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