2話 2章 特性サンドイッチ 4

 ふと唐突に、御者台からジョンドが話しかけてきた。街の解説をしだす。

 「…こちらは、我が【ネオマルフィア】の玄関口にして、メインストリートです。…この街は大陸各国への流通の出発点でもあり、世界中から物資が集まります。…故に街は別名で、王家のキッチンとも称されています。」

 「ふ~ん。…随分と発展したんじゃね。…前は、もう少し小さな街で、畑も多かったのにの。」

 とサーラは話を聞いたら、明後日の方を向きながら干渉に浸っている。なんだか遠い日々を懐かしんでいるようだった。

 「おや?…サーラ様は、村を出るのは初めてでは?」

 その様子に、ジョンドは不思議そうに首を傾げていた。

 ゴーン、ゴーン。

 ほぼ時を同じくして、街中に時計塔の鐘の音色が鳴り響く。

 ちょうど正午になったようだ。

 すると直後に、ロンドが「腹減ったな。…」と、ぼやくのも聞こえてきていた。

 それをジョンドは聞きつけると、素早い手捌きで手綱を動かし、緩やかに馬車を大通りの端へと停車させる。続け様に、

 「そうですね。…昼の時間ですし、まだ屋敷には三十分以上は掛かりますから、此方の市場で軽食でもどうですか?」

 と言いながら、ワゴンの扉を開いて、促してきた。

 「いいの!!?」

 と、サーラが真っ先に飛び付き、ワゴンから降りていく。

 やや遅れてロンドも気がつくと、急いで後を追いかけだした。

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