間章 驚愕な話 9

 そのまま大人達は、

 「…とりあえず今は、少しでも体力や元気を戻す様に、栄養を付けてもらうしかないよ。」

 「確かに、…他に手立てがなさそうですな。」

 と、話をしながら去っていく。

 彼等と入れ代わる形で、ケリーが料理を乗せた御盆を持ってやってきた。

 すかさずサーラは、部屋の前まで戻ると扉を開けてあげていた。

 そのまま彼女達は、話をしだす。

 「おや、サーラ。…何で、家具の裏から出てきたの?」

 「えへへ。…ねぇ、一緒に入ってもいい?」

 「別に構わないよ。…」

 「ありがとう。」

 「んじゃ、先に入るね。」

 とケリーは最後に言うと、さっさと入室していく。

 その後をサーラも続いて行く。

 さらに遅れて、アニタも後を追いかけた。

 部屋に入ると、すぐに三人はベッドの方へ向かう。

 そこでは、リリャーがまだ起きており、窓の外を見ているようだ。やがてサーラ達の方に気がつくと、振り返った。

 真っ先に、アニタが話しかける。

 「やぁ、リリャー。…」

 「あら、アニタ…来てくれたのね。」

 「どうだい?…昨日から具合は、?」

 「………どうなのかしら?…自分でも解らないわ。」

 とリリャーも返事をする。しかし、声に覇気がなく、弱々しい印象は先ほどと変わらない。

 サーラは徐に、おんぶ紐を緩めて赤ん坊を胸の前に抱き直すと、リリャーの目の前に近づけた。

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