間章 驚愕な話 9
そのまま大人達は、
「…とりあえず今は、少しでも体力や元気を戻す様に、栄養を付けてもらうしかないよ。」
「確かに、…他に手立てがなさそうですな。」
と、話をしながら去っていく。
彼等と入れ代わる形で、ケリーが料理を乗せた御盆を持ってやってきた。
すかさずサーラは、部屋の前まで戻ると扉を開けてあげていた。
そのまま彼女達は、話をしだす。
「おや、サーラ。…何で、家具の裏から出てきたの?」
「えへへ。…ねぇ、一緒に入ってもいい?」
「別に構わないよ。…」
「ありがとう。」
「んじゃ、先に入るね。」
とケリーは最後に言うと、さっさと入室していく。
その後をサーラも続いて行く。
さらに遅れて、アニタも後を追いかけた。
部屋に入ると、すぐに三人はベッドの方へ向かう。
そこでは、リリャーがまだ起きており、窓の外を見ているようだ。やがてサーラ達の方に気がつくと、振り返った。
真っ先に、アニタが話しかける。
「やぁ、リリャー。…」
「あら、アニタ…来てくれたのね。」
「どうだい?…昨日から具合は、?」
「………どうなのかしら?…自分でも解らないわ。」
とリリャーも返事をする。しかし、声に覇気がなく、弱々しい印象は先ほどと変わらない。
サーラは徐に、おんぶ紐を緩めて赤ん坊を胸の前に抱き直すと、リリャーの目の前に近づけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます