6話 蒸し料理 プディング 9

 「あら、サーラちゃん。…どうしたの、その荷物?」

 「家から、持ってきた!」

 「あらら、そんな大変!」

 御婦人達も気がつくと、何人かが側まで寄ってきて、荷物を運ぶのを手伝いだし、協力して作業するテーブルの天板に置いた。

 そのうちの一人が代表して、首を傾げて質問した。

 「これで、何をするの?」

 「あのね。…私も食べられそうな料理を、思い付いたの。…プディングなんて、良いかなと思って。」

 とサーラは答えた。

 それを聞いて、御婦人達も納得して頷き、嬉々として喋りだし、ー

 「あぁ、プディングね。…それがあったわ。」

 「前にサーラが皆に振る舞った時に食べたけど、おいしかったわね。」

 「…あれなら、確かに食べやすいし、消化にもいいかもしれないわ。」

 「あら、でも卵があったかしら?」

 「さっき一杯、取ってきたもん!」 

 「あぁ、そうなの!…それなら、また皆の分も用意しましょうか。」

 と、すぐさま全員が準備に取りかかったようだった。

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