6話 蒸し料理 プディング 7

 「今、…自分の出来る事を全うする。……」

 その言葉をサーラは聞いて、小さな声で復唱していた。

 隣でアニタも、ハッとした表情になった。

 彼女達の様子を村長は横目で伺うと、胸を撫で下ろしていた。

 「村長!…大変っす!」

 その時、村人の若い男が現れた。すぐに村長を大声で呼びながら、側までやってきた。

 「なんじゃい、どうしたんじゃ?」と彼も振り返る。

 すかさず若い男は、報告してきた。

 「いや、あの。…なんか、すっげぇ豪華な馬車が村の入り口に停まっていて、偉そうな奴が村の代表者を呼んで来いって言っているんです。」

 「なにぃ?…解った、すぐに行く。」

 と村長は話を聞くや否や、再びサーラに赤ん坊を渡してから、足早に施設から出ていったのだった。

 「ねぇ、サーラ。」

 「アニタさん。…あたし、良いの知っている。」

 その直後に、サーラとアニタは互いに顔を見合せながら、小声で相談したら、共に頷き合って即座に行動に移っていた。

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