5話 ポテトオムレツ 7

 そうして料理が完成した。

 サーラはフライパンを掲げながら、大きな声をだす。

 「出来たのじゃ~!」

 「おぉ、……。」

 とアニタも料理を見て感嘆の声を漏らし、見事な出来映えだと思った。

 オムレツは黄色が目映い程に鮮やかで、焦げ目もほぼない。また形も綺麗な山なりになっている。

 そのまま二人で食前の祈りを済ませ、食事を始めた。

 各々がフライパンの中に入ったまま料理を、匙で掬った。

 「おいしいぃ~!!」とサーラは、味わいながら嬉しそうに笑みを浮かべる。

 アニタも続いて、一口食べて咀嚼する。口の中では様々な食感がしていた。焼いた卵がふわふわして、じゃがいもはホクホク、玉ねぎはシャキシャキする。噛めば噛む程に、素材の味や旨味に塩気が口一杯に広がっている。

 それから二人は食べ進めていき、瞬く間にフライパンを空にしてしまうと、

 「食べた~。…」

 「そうね。…芋が入っているから、食べ堪えはあったわね。」

 「本当はバターとか入れたら、もっと風味が良くなるのよ。」

 「確かに。…それは美味しいだろうね。」

 「でも。…これはこれで充分に、OK~なのよね。…食べたいのを食べれたら満足じゃ。」

 「…そうね、…食べたいのを食れたら、幸せよね。」

 「よね~。」

 と揃って笑い合い、ゆっくりと座りながら、辺りの景色を眺めつつ、食休みして過ごすのだった。

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