第11話 願い事叶うかな?
さて、こんな具合で、ももちゃんとにぼは、すっかり大人のネズミになりました。
大人になってからは、子どもの頃と比べて、寝てる時間が多くなりました。
そして、子どもの頃カミラット(噛むラット)だったのが、わからないくらい、すっかりベタ慣れラットに成長していたのです。
これには、ゆかさんも大喜び。
毎日「可愛いネズミちゃん」と、声をかけたり、撫でたり、たまに優しく噛まれたり、たまに鬱陶しいことをしすぎて本気で噛まれたり、とにかく、毎日ネズミを欠かさずかまっていました。
ファンシーラットは、それはそれは、本当によく懐く生き物でした。海外では人気のファンシーラットですが、日本ではまだ、メジャーなペットではありません。それは、きっと、しっぽが苦手な人がいたり、ドブネズミのイメージが強いせいでしょう。
こんなに可愛いネズミなのに、日本人は勿体ないな、と思いました。
ある日、行きつけの文房具屋さんに行くと、七夕の短冊が飾ってあって、御自由にお書き下さいとあったので、ゆかさんは短冊になんて書いたと思いますか?
「ももとにぼが4、5年生きますように」
って書いたんですよ。
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