フリー裁判所~色々なところに裁判官~
田中 探知機(=^・^=)猫部
フリー裁判制度始動
ケース0 フリー裁判制度実施
20XX年日本
家庭や学校でのいじめによる自殺者の急増、窃盗や万引きといったことが相次ぎ、日本の経済は急低下していった。
政府はその場しのぎと言わんばかりの政策を打ち出していき、国民の信頼が低下していき過去最低の0%をたたき出した。
この事態に危機感を感じた最高裁判所はこのような事態を予測して計画してきた「フリー裁判制度」を実施することを国家に提案し、満場一致で決定した。
実施日当日1月1日
官房長官記者会見室にて鈴木首相にて発表された。
「この度1月1日からフリー裁判制度を実施いたします。フリー裁判制度とはいつでもどこでもその人の判断のもと裁判を開始できる制度です。」
「どうしてこの制度を最高裁判所が提案したのですか?」
「はい。家庭や学校でのいじめによる自殺者の急増、窃盗や万引きによる経済の急低下など犯罪による日本経済へのダメージは大きいものになっております。それを対策するためにこの制度を提案されました。」
「この事態を最高裁判所は予測していたそうですが、なぜですか?」
「この質問に対しては最高裁判所長の私が回答します。」
回答したのは最高裁判所長である永田だった。
「ここ最近の社会情勢からしてこのようなことが起こることは予想できました。そのためこの制度を考えました。」
「この制度で国民の信頼を取り戻し、経済は回復すると思いますか?」
「経済については回復すると思います。理由としては窃盗や万引きが減ると思うからです。国民の信頼はわかりません」
「では、国民の信頼は回復せず、経済は回復するということですか?」
「でも、今までの政策よりかは国民の信頼を獲得できると思います。」
「はい。ですが、今まで行ってきた政策よりかは国民の信頼は勝ち取れると思います。」
「つまり、国民の信頼を獲得できるとお考えですか?」
「はい。」
~~~~~~~~~これから記者と首相、最高裁判所長のQ&Aが続いた~~~~~
「これにて会見を終わります。」
会見が終わりを迎え、SNSでは「裁判なんて大げさじゃない?」「判決言われて即刑務所とか(笑)」など、馬鹿にするような意見で溢れけあえった。
実施当日夕方
東京都内のスーパーにて万引きが発生した。その目迎者である斎藤 恭子はすぐに「フリー裁判制度」を発動させた。
その頃万引きをした後藤 遊馬はまさか自分が”被告人”になるとは思いもしていなかった。そして、この「フリー裁判制度」の概要を全く知らない。
”これより裁判を開始します。”
あたりに機械的な音声が響く。スーパーだった景色はよくテレビの裁判の時に見る
風景だった。
「どこだよここ。」
「ほんとに裁判が起きるなんて・・・」
”それでは被告人後藤 遊馬に対する強盗事件の審理を始めます。。”
どうやらこれより裁判が始まるようだ・・・
”名前はなんて言いますか?”
「は?なんだよこれ?」
”名前はなんて言いますか?”
「誰に言ってんだよ!」
”名前をなんて言いますか?”
「後藤 遊馬です。」
”生年月日は?”
「平成元年5月20日です。」
”仕事は何かしていますか?”
「一応アルバイトを。」
”本籍はどこですか?”
「本籍って何?」
”実家の住所です。”
「東京都世田谷区赤堤です。」
”住所は”
「実家暮らしです。」
”住所は変わらないということですか?”
「はい」
”検察官,起訴状を読んでください。”
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