高スペックな彼女に寄生中の僕が気がついたら最高峰のギルドの影の実力者になっていた……いやなんで?!

リト

第1話

――チュンチュン


「朝チュン? うみゅ〜? 朝か?」


時刻は朝5時、外もまだ暗くみんなが寝ている時間に僕は今日も鳥の鳴き声で目覚める。


「う〜〜ん、今日もいい朝だな……やっぱり仕事があっても翌日に疲労を残しちゃいけないもんな〜まあ、ぼくなんてほぼ働いてないもんなんだけどね〜」


誰かに言うとかではなく長々と話してしまう暇人ならではの技なのではと最近思っている。


しかし、ただの僕は暇人ではない……

そう僕はとある所で無料で雨風をしのげる部屋と食べ物を恵んで貰っている。


うん? それってヒモじゃんだって?

チッチッチ、甘いな君たちは〜そんなことが出来るのは貴族や大商人の御子息だけさ。

僕はまだまだ下積みをしている段階だから少しは働かないとすぐに捨てられてしまう。なのでご主人様にコイツ養ってやってもいいなと思って貰わないといけないのだ。 


まだまだヒモへの道は遠い遠い……


□□□□□


ご主人様といったが実は僕、現在彼女がギルドマスターをしているギルドに家事をすることでとりあえず住まわして貰っている。

ギルドメンバーが何十人もいて結構王都だと有名なギルドだったりする。


――さて、起きて最初に僕がするのは掃除だ。

さっきも言ってた通り寄生しているこのギルドはメンバーが多いのでなにぶん部屋数や広さがそれなりにある。なので急いで仕上げないと後々の作業の時間がなくなるので繊細かつハイスピードでこなしていく。


サッサッサッ〜パッパッパッ〜〜


ふう、終わった〜次は料理だ。どうやら僕の作る料理はギルド方々には割と好評でギルド来て少ししてから試しにちょっとしたデザートを作って食べてもらってから以降ギルドの料理番は僕になった。

コチラとしてはギルドの方々の胃袋をガッチリ掴み寄生してやろうと思惑があるので計算通りではある。



トントントン、ジュ〜ジュ〜〜



「よし〜できた〜後はこれをテーブルに並べてくだけだな〜フッフッフ〜我ながら今日も出来がいいなぁ〜この調子でギルドの人達に僕の料理以外食べられない体にしてやろう」



自分の料理を自画自賛しつつ早速料理を食堂に運んでいく。



「今日は昼から何しようかな…庭の草が伸びてきたから草むしりかな〜、それか〜孤児院の子ども達と戯れてもいいかもな〜」


朝早くから活動している僕も昼間は意外と余裕があったりするのでいつも思いついたものをやったりしてる。


「配膳おわりっと〜いや〜今日も頑張った頑張った〜」


配膳が終わった段階でギルドの人達がちらほら起きてきて順番に朝食を食べ始めている。これで後は食器を洗ったり少しやり残した家事を片付けたりするのだがまだ1番大事な仕事が残っているのでそれを今からこなしにいかなくてならない


スゥ~~~~ハァ~~~~~


小さく深呼吸をする


「後はを起こしに行くだけだな…」


これが超超高難易度ミッションだ。














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