クラス99

K.a.3

第1話 集合

全校集会はなぜ全校集会なのだろう

浪崎朧はそう思った。

全校と付くのだから「すべての学校が集まるべき」と、答えの出ない考えを巡らせていた。

「朧〜暇だからよ〜なんかやれよ〜」

「集中しろよ、芸人か、俺は…」

「お前もどうせ退屈で「全校集会はなぜ全校なんだろう」とか考えたんだろう〜?」

「なんでわかんだよ…」

「マジかよ…」。

話しかけて来たのは

林田春樹、同級生である。

99組の兄貴分的存在である。


「ねぇ知ってる?ウチら個性派世代って言われてんだってさー」

「マジかー人気者じゃん俺ら」

「問題児って事じゃないの

「期待されてんじゃねぇの?」

「どっちなの〜?」

続いて会話に入って来たのは

月島流星

羽宮一虎

山岸一司

矢市秀

秋月空

「だからお前らちゃんと話聞けよ」

朧が言う

「何話してんだ?」

そう聞くのは九島光宣

「また増えた..」

そう話していると「全校集会」は終わっていた。

「朧君、さっき何話してたの?」

集会が終わると隆二にそう聞いて来たのは

篠崎拓馬

「..暇してたら春樹が話しかけて来てそっから…

「ふーん」

「聞こえてたぞ!」

「すまん、亜季

「まぁ私も暇だったけど!!」

「みんな暇だったんかい!!」

「まぁ全校集会なんてそんなもんだから」

そう答えるのは鷹見啓悟

この世代(クラスの)リーダー的存在

(なんか気づいたらそうなってたが実際には

まとめ役がいる。)

「いやー長かったねぇ集会」

「みんな固まってたな、バラけてよかったのに」

続いて口を開くのは

佐藤由美子、烏丸惟臣

「今回特に長いよね〜」

「聞いてるだけなのに疲れちゃった」

「なっっが!!、なんであんな長いの!?」

「あのー…もっと奥詰めて〜」

「やっと終わった…」。

大島叶多

西野明日風

古賀朋絵

灰廻航一

山田俊輔の5人

全校集会の疲れの言葉を口にする。

そして最後


「誰か一人真面目に聞いてなさいよ…」。


渡辺千佳は全員に対しそう、言葉を漏らすのだった

そして皆にそう言った千佳自身も疲れている様に見えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る