運営の驚き

「妖都の特殊モンスターが全部テイムされた」

「はぁ!? 早すぎだろう!?」

「玉藻前のところに全員集まって、一気に好感度が上昇したみたいだな」

「女子会でも開いたの?」

「まさにそれだと思う。テイムしたプレイヤーも女性みたいだからな。てか、このIDは、例の吸血鬼プレイヤーだ」

「そうか。そういえば、大罪の悪魔スキルを手に入れてたな。玉藻前の常時魅了付与を突破したのも納得だな」

「ここら辺の全員は、まず出会う事が難しいって設定だったはずなのに……」

「そこら辺も全部AIの自己判断に任せてるからな……こればかりは仕方ないだろう」

「てか、色欲ってそう簡単に取れるものだっけ?」

「ゲーム内で恋人とイチャつくようなプレイヤーなら取りやすいが、普通のプレイヤーは難しいって感じだろ」

「まぁ、自由自在に喚び出せる存在じゃないから、良いんじゃないか? 普通のテイムモンスターと違ってフルパだと来られないしな」

「それにしても、全員っていうのがな」

「一体だけとかなら納得出来るのにね」

「いや、そもそも気に入られる必要がある時点で難しいはずだろう。どれだけ人間たらしなんだ」

「どちらかというと妖怪たらしだろ」

「いや、確かこのプレイヤーって神桜都市のサクヤとも友人になってただろ。割と人間たらしな一面もあると思うぞ」

「あれは神の設定だろう」

「神だろうが妖怪だろうが人型である事は変わりないし、人間たらしで良いだろ」

「まぁ、精霊もほとんどの種類が仲間になっていて、神霊化しているし、神獣もテイム出来るようになっているくらいだ。もう何があっても驚かないだろうな」

「これ以上何か新しい事が起こるとも思えないしな」

「「「はっはっはっはっは」」」

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