詩集「喪失ノ刻限」(完)
不可世
第1話「一度の日」
この世界で愛を受けた
それは優しく
また暖かだった
今という時間は確かに流れ
だからこそ幸せを観測していて
その観測という
心の羅津が振れるたびに
生きてる事の
儚さを
生きる事の尊さを
説いてくれる
本当に生きる事を
身に染みて感じる
30歳
青春は遠い
それも音楽と共に蘇る程度
もうとう時間は進み
さほど成長してなんてない
なんて、
不甲斐なくも思った
もう一度生きれるなど
妄想は捨てている
だから今を大事にして生きてる
本当に本当にありがとう
もう僕らは一度きりの船で旅して
この大都会を生きていく
狭苦しい部屋で
明かりのささない部屋で
僕は今日も、ただ
息をしている
生きて居るんだ
まぎれもなく、君もいる世界で。
今日も、明日も、これからも。
生きていくんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます