第5話 文化祭の代休日
うちの学校は土日の文化祭の後の月曜日、片付けだけする。でもクラスによっては結構手間がかかるし、うちの2Bも模擬店を出店したから借りた道具の片付けとか返却とか大変だった。
そして後は打ち上げ。カラオケに行くって言っていたけど、そういうのはあんまり好きじゃないから断った。男子達が偉く残念がっていたけど。まあ私もそれなりに自覚はあるけどね。
でも斗真は付き合いで行く様だ。それは仕方ない。彼の性格上当たり前だろうから。
そして火曜と水曜日は休み。ふふっ、私の家族は朝から皆出かけている。だから斗真を呼んじゃった。
彼は私を助けた事で両親からも信頼されているし、帰って来た時に彼が居ても不思議じゃない。
あっ、もうすぐ午前九時だ。駅に迎えに行かないと。駅に行くと斗真は白のポロシャツとダークブルーのコットンパンツそれに黒のスニーカ―を履いている。かっこいい。
「斗真、待ったぁ」
「うん、でもさっき来た所」
「じゃあ、行こうか」
「理央の家に行くの初めてだから緊張する」
「大丈夫だよ。誰もいないし。斗真は両親から信頼されているから」
「そうかな」
「そうだよ」
我が家は駅から五分位歩いた所にある一軒家。
「理央の家って結構な住宅地にあるんだ」
「まあね、さっ、入って」
「うん」
私は、斗真を自分の部屋に連れて行った。ちょっと恥ずかしいけど、昨日文化祭の片付けが終わった後、帰ってから綺麗にしたから散らかってはいない。
「冷たい炭酸ジュース持って来るから待っていて。あっ、引出しとか開けないでね」
「そんな事する訳無いだろう」
「そうだね」
俺は初めて理央の部屋に入った。壁は白色、部屋の中には机、ベッド、洋服ダンスに本棚がある。
可愛い人形やぬいぐるみが有った。俺は美緒の部屋しか知らないけど、女の子らしい部屋だ。カーペットが敷かれている床に座って待っていると
「お待たせ。炭酸のグレープジュースでいいかな」
「うん、ありがとう」
ベッドに背中を預けて並んで座った。文化祭の時の話とかしているけど、私は彼の横顔をジッと見た。もうお腹の下が疼いている気がする。
そっと頬に口付けすると彼がこっちを見た。柔らかく口付けしてくれる。グレープジュースの味がする。
一度唇を離すと
「ベッドに座ろうか」
「うん」
後はいつもの様にした。初めての時は、二人で何すればいいか分からず、私は痛くて大変だったけど、今はそんな事ない。
彼の性格が良く出ているのか、優しく丁寧にしてくれる。とても気持ち良くて、私はいつも大きな声を出してしまう。ちょっと恥ずかしいけど。ご近所さんに聞こえないよね。
一度終わると少し休んでまたした。でも流石に二回目終わると疲れて二人で寝てしまった。目が覚めたのは午後二時。
「一度シャワー浴びようか」
「そうだな」
二人でお風呂場で楽しくシャワーを浴びた後、簡単に食事をしてまた私の部屋に戻った。そしてまた体を合わせた。
「そろそろ、家族が帰って来る。見られても良いけどやっぱり恥ずかしいから外に出ようか」
「そうしよう。明日も会えるし」
「そうだね」
駅まで行ったけど家族とは会わなかった。今日はそれで別れた。次の日も同じ時間に会って、朝から同じ事をしたけど
「斗真、今日は街で買い物したいんだ。だから午後二時までにしない?」
「うん、いいよ」
えへへっ、だからという訳でもないけど、三回もしてもらっちゃった。彼少し疲れたみたいだけど。
それから二人で学校方向にここの駅から六つ目の街のデパートでウィンドウショッピングをした。主に私の冬物。
まだ九月の半ばなのに早く見て欲しい物を見つけておく。そしてセールという時期に安くなった高くて素敵な洋服を買う。勿論、手が届きそうな洋服は今の内に買ってしまうけど。
「斗真は、冬物とかどうしているの?」
「去年以前に買った洋服で間に合わせている。駄目になったら買い足す感じ。流行とか興味ないし」
「コスパのいい人だね」
「なんだそれ」
「あはは、まあいいでしょ」
私は斗真と腕を絡ませてちょっと彼の腕に体を預ける様に歩いている。彼が歩きにくくないかと言うけど、私はこの方がいい。
私、榊原美緒。今日は一人でデパートに来て居る。本当は斗真を誘って来たかったんだけど、彼は昨日も今日も朝から出かけていた。スマホに連絡したけど既読も付かないし、仕方なく一人でいる。
デパートの中を歩いていると、えっ、あの後ろ姿斗真だよね。でも横にいる女性がべったりと腕を絡みつけて歩いている。どうして?
声を掛けようと思ったけど楽しそうに会話…。あの人、斗真と同じクラスの白石さんじゃない。どういう事?
相手も分かった以上追いかけてもと思ってそのまま後ろ姿を見送った。
どういう事?斗真と白石さんが付き合っているなんて聞いていないし知らない。斗真は私だけのじゃなかったの?
なんで白石さんと一緒なのよ。それにあの姿。どう見たって彼氏と彼女だよね。それもどう見ても深い関係。
どういう事なのよー。斗真。私だけ見ていたんじゃないの!
もう何も分からず家に帰った。
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