みんなテキトー
オレは…オレは…またやらかしてしまっていた…。
なんと、昨日の放課後…道久のやつが莉央さんと手を握り合っていたと噂が流れてしまったのだ。
学年一の美少女と付き合っておきながら、学年ニ番目の美少女と浮気とは、けしからんと非難ゴーゴーだ。
浮気じゃないけど…
でも…これからも生徒会のお仕事手伝うって約束しちゃったから…二股疑惑は、当分おさまりそうもございません。
そして莉央さんは、そんなのほっとけばいいわ。と…。
で、奈留実は…
ほんとうに付き合ってるわけじゃないからわたしは…わたしは…どーでもいーかなっ!なんていう始末です。
みんなテキトーかよっ⁉︎
まぁ、オレが一番ダメなのかもしれないがな。
で、生徒会の仕事を手伝うことになりお手伝い初日。
校内のポスター貼り。
外の掲示板は、意外と高さがあり苦戦する莉央さん。
なのでオレがスッと高いところのガビョウを外すと、
「え〜っ、やっぱり助かるわぁ」
と、オレを褒めてくれた。
いやぁ、あんまり褒められると照れるなぁなんてやってると、また二股だの浮気だのって言われるから、とっととやってとっとと帰りましょう。
というわけで、あっという間にポスター貼り完了!
そしたら、帰り際に莉央さんが
「ありがとう。できる男の人ってかっこいいよね。好きになっちゃいそうだな」
なんて言ってきたんですっ‼︎
ええええぇー…⁈
それって…それってさ…遠回しに告白してない⁉︎
してないの⁈
⁇
オレの自惚れ⁉︎
…
⁉︎
わからないけど、そんなこと言われたら…なんか…ちょっと意識しちゃうよね?
オレのこと…好きなの?ってさ。
そんなお手伝いの次の日は、部活があったからそのまま、奈留実と帰る日だった。
で…奈留実は、なんか…なんか少し顔がムクれているようにみえた。
「どうした?奈留実。」
「え、何が?」
「なんか顔がムクれてる」
…
少し無言の後に奈留実は、
「生徒会のお仕事楽しそうだねー」
となんかいやーな感じのトーンで言ってきたじゃないか。
あぁ、自分だけ内申点稼ぎやがってって妬みか?
と、思い奈留実もやりたいの?と聞いてみた。
すると…
「えっ…あー、どうだろ。わかんない。」
と言い出した。
まったく…わからないとは、困ったもんだ。
奈留実もやりたいっていうなら…そしたら、オレだって、ボランティア隊を増やしてもいいですか?って聞いてあげるのに…これじゃあ、聞くに聞けないじゃないか…。
まったく…
続く。
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