第5話

みながライアンに駆け寄った。背中を預けていた女騎士がライアンの馬を引いている。

「大丈夫か?怪我は?」

団長が彼に手を差し伸べる。しかしライアンはその手を取ることなく自分で立ち上がった。

鎧についた埃をさっと払って、そしてリトルブルーを見る。

リトルブルーは皆の視線を浴びて、縮こまった。

「あなたは?」

女騎士がリトルブルーに問いかけた。

「あ、私はリトルブルーと言います。盗品を奪い返すお仕事を受けて、これから帰るところで」

リトルブルーは左肩に下げていた、ぱんぱんに物が詰まった袋を見せた。人々は彼女のふくよかな姿を見てから、彼女の武器のハンマーを見る。 

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