第9話  僕のカノジョ、なにげにすごい

「裕太、今日パチンコって奴やってきたの。沢山貰って来たわ」

「へぇ。そいつは凄いな。どのくらい貰ったんだい?」

「はい。パチンコ玉ごろごろ~」 

 部屋中パチンコ玉にしやがった。

「景品に変えて来てよ」


 翌日、カノジョはまた俺の部屋に来た。

「裕太、今日もパチンコしてきたの。もっと沢山貰ったわ」

「おい。また球持って帰って来てないよな」

「ふ。バカにしないで。ほら見てよ。レコードの針こんなに沢山」

 部屋中レコードの針だらけにしやがった。


 僕のカノジョは頭は良くないかも知れない。しかしなにげにすごいのだ。すごいのだ!

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