田舎者が上京して直面した七不思議

ゆる弥

不思議1.歩くの早くない?

 私ですね、一度田舎から上京しまして、今は戻ってきたんですけども。


 上京した時に感じた不思議なことを綴ろうと思った次第です。


 まず第一に思ったことですね。これ、誰でも思うと思うんですよ。東京駅に降りたって在来線に乗り換える時。


 なんで歩くの早いんですか?


 早歩きしている自覚はないのかもしれないですけど、なんか歩くの早いですよね?

 

 それが列をなしてるじゃないですか、それを横切らないといけない時……。

 えっ? 無理じゃね? ってなります。


 駅だけじゃないんですよねぇ。街中を歩いている時もなんですけど、歩く速度が早くてビックリ。


 東京に住んでいた時はビジネス街に通っていたんですけど、まぁ歩くの早い。

 電車降りて階段登って、ビル入るまでがまぁ早い。朝だから急ぐのわかるんですよ。


 でも、そんなに急ぐ必要ありますかね?

 その会社の就業開始時刻までまだまだ余裕なんですよ。三十分前でもそんな感じ。


 朝だけかと言うとそうでもないんですよ。何時でも歩くの早いんですよ。ゆっくり歩いてると抜かしてくるんですよ。


 狭い歩道をわざわざ道路に出て追い抜くんですよ。そこまで早く歩くのは何故なんでしょうか?


 観光地に行くと歩くの遅いんですよぉ。

 みんな地方から来てるからなんでしょうね。

 その方が落ち着きます。


 休みの日は歩くの早い方と遅い方が混じりますね。抜かされる人がよく居ます。私も最初は抜かされる人でした。


 休みはゆったり歩きましょうよ!

 街をゆっくり探索しましょうよ!

 イヤホンしてそんなに早歩きでどこに行くところなんですか?


 不思議でした。


 実はですね、これ私が六年間住んでわかったんですけど。

 

 住んでたらこうなります。


 同調圧力による早歩きしなきゃいけないような気持ちになるんでしょうか。

 自分でもよくわからなかったです。


 ただ、歩くのは確実に早くなりました。

 体験した自分でも分からないという不思議でした。

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