第8話 襲撃

 帰路。家までの普通の道のり

 それはいつも通る知り尽くしてる道だった。

 しかしそれは突然に訪れた。


 ビシュ


 目の前にナイフが飛んできて降りた男が話しかける


「隙だらけなのになぜそれが外れるかな?めんどくさい」

「だれです?あなた」

「まぁ、答える義理ないよね?めんどくさいし」

「そうですか。では」

「流石に逃しはしませんが」

「せっかくの休みなのに」

「これからたくさん休めますからね?詠唱睡眠!」

「えっ、あっ……」

「おやすみなさい。永遠にね」


 その言葉と同時に彼は手に持っていた銃を撃っていた。しかし、落ちていたナイフを取り、銃弾を弾く。


「なぜ起きているんです?と言うかあなたは誰?」

「さっき君が言ったよね?話す必要はない。面倒臭いからね」

「ふっ、ならばもう一度眠らせれば」

「マニピュレイト《従属なる奴隷》」

「え?あ、れ?」

「本体が無意識の時にしか動けないから辛いんだけど…」

「おまえ、何を」

「え?君の神経を操ってるだけだよ?眠って?」

「あっ」

「おやすみ?永遠にだっけ?」


 そして目の前の男は倒れた。


「あ、早く帰らないと。それとマニピュレイト。記憶を改変しないと違和感残っちゃうからね…んじゃ、帰るか」

「……三田がやられたか。まぁ良い。だが、まだなのしれない奴が大友の後ろに隠れて居たとは。このあとが楽しみだ」



 翌朝。目を覚ました私は久々の休日に嬉しさを覚えていた。


 今日は《皇帝誕生日》。お祝いムードの周りとは別に私は静かにしてくれと願う。


 二度寝しよ


 「ーーー。ーーーーー!ーーーーーーー、ーーーーー」


テレビが五月蝿い。何なんだこれは


そこに見えた景色は現実とは思えない状況だった


「繰り返します!直ちに避難してください。

中央国府が核ミサイルを鄧僑に向け発射。

できるだけ鄧僑から離れてください!」


眼下に広がっていたのは逃げ惑う人々であった。


「核ミサイル!?何で今央国がこっちに打ってくるの?」



さながら驚く私の元に一つの連絡が入る。


「桜野さんか?」

「大友君?」

「防護壁を張れる?」

「あの規模だと軽減程度に過ぎないかと」

「それで十分だ。後は俺らが何とかする」

「わかりました」

「ではこっちに集まってくれ。着弾まで後30分しかない。場所はーわかるな?」

「はい!」


いきなり現れたタイムリミット。それに驚いたのは私たちだけではなく


「四半菅をつかえ。あれは盾に使える。私たちは早く逃げねば」

「なーにをなさろうとしてるのでしょうか?細川副学長?」

「いや、大友君、対策を練ろうと」

「そうですか。中村、山谷、副学長の護衛を頼む」

「はい!」

(まずいまずいまずいまずい)

(貴方方への断罪はこれが終わった後必ずしますから。逃しませんよ?細川副学長)

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