2話 焼塵に舞うは、竜胆一輪4

――時は少し遡る。

「班長の子、私を庇ってヌシの体当たりを受けたんです!」


 そう言い残して、咲は崖を駆け上っていった。


 置いて行かれた厳次は、しばらくぽかりとしてからいろいろなもの事後処理を放ったらかしにして消えた咲に唸り声をあげて、頭を掻いた。

 だが、その言葉の重さは厳次も理解はしている。

 ヌシの脅威は、攻撃力もそうだがその身に纏う高密度の瘴気にもある。

 陰陽の秩序から外れている瘴気は、万象万物の生きるものにとっての猛毒だ。

 霊力で身を守る手段を持たない練兵の殉職理由の最大の一つが、瘴気を吸い込むことで内臓を腐らせてしまうことだった。

 瘴気を真面に浴びて吸い込んだのなら、間違いなく時間との勝負になる筈だった。


「新倉! あるだけのきよみずを上の連中れんじゅうに持って行ってやれ!」


「こっちはどうしますか?」


「目立った損害は無い。瘴気濃度も平常値に戻ったから、今夜の戦闘はもう終わりだろう。

 陣地班は安全確保で充分だ」


 新倉は、ぐるりと視界を巡らせて陣地に問題が無い事を確認した。瘴気を吸い込んだなら時間もあまりないだろう、逡巡をあまり見せずに頷いた。


「判りました。数名借ります」


「応、急いでくれ

――そこ、油断するな! 確実に止めを刺せ!」


 ひらひらと手を振って、厳次は陣地班を纏めるために隊員たちのもとへ歩く。

 事が終わって尚、慌ただしさが増した場所に背を向けて、新倉も手勢を連れて楯班のいる地点へと足を向けた。


 新倉と別れたのち、厳次は道すがら指示を出しながら先程の戦闘を思い返す。

 晶が班長になっていきなりの山狩りであったが、班員たちに浮足立つ者はいなかった。

 楯班に次いで負担の大きい陣地班だが、衛士2人の支援は大きく、危なげなく猪の群れを抑え込めたからだ。


――今後の山狩りに際する指針を打ち出すに、大きな説得力が生まれたな。


 予期せぬ収穫に、自然と口が綻ぶ。


―――犠ィィイイイッッッ!


「うわぁぁぁっっ!」

 猪の啼き声と同時に、猪に止めを刺していた隊員の幾人かが宙を舞った。

 まだ余力を残していた猪が、最後の悪あがきをしたのだ。


「む」


 この状況で逃げられるのは、流石に不味い。

 猪を警戒をさせていた、厳次肝いりの部隊を呼ぶ。

ピストル隊・・・・・前へ」


「はっ!」


 幾人かが膝立ちで短銃ピストルを構え、隊員を振り払って立ち上がった猪に照準を合わせる。


「…撃て」


 乾いた火薬の音が揃って響き、猪のからだに幾つかの弾痕あなが空いた。


―――犠ッッ!!


 ただでさえ致命傷寸前の損傷ダメージを負っていた猪は、流石に無視できない痛みが追加されたことで、自然、棒立ちになった。

 その隙を逃さず、振り払われた隊員が立ち上がって腰だめに構えた槍を猪に突きたてる。

 一つ、二つ。

 槍が猪に突きたてられて、軀から流れる血量が限界を超えたのか、猪は横倒しに倒れていった。


「被害報告! 猪に近かった奴は清め水を呑んでおけ!

――大島おおしま、少しいいか?」


 大事には至らなかったため、詰問はせずにピストル隊の責任者を呼ぶ。

 ピストル隊を率いていた大島は、厳次と同年代の壮年の男性だった。

 困ったような笑顔を浮かべながら小走りで厳次の元に駆けてくるその男は、年季が明けても守備隊に居続ける変わり者で、その経験の長さから守備隊の取り纏め役を買って出ている男だった。


「……大島、ピストルの威力はどうだ? 今後も実戦で使えそうか?」

 声をひそめて問いかける。

 ピストルは、諭国ロンダリア経由で伝わった西方大陸の最新兵器だ。

 長銃ライフルよりも取り回しがしやすく、この程度の距離ならば威力の減衰も気にならない。

 大陸では既に対穢レの主力兵器として普及しつつあると、舶来商人の売り口上に乗せられて配備したのだが、猪の群れに撃ちこんでもあまり手応えが感じられなかったのだ。


 今回の山狩りで結果を出せなかったなら、総隊長の万朶は勿論のこと、周囲からの突き上げも予想される。

 即席に火力を上げるなら非常に優秀と云えるのだが、守備隊の目的とは少し違って思えた。


「群れの突進を僅かに止める事は出来ました。しかしながら、穢獣けものの足止めとしてはやや火力不足かと」


「……舶来商人の売り文句だと、穢獣けもの程度は充分に倒せると云っていたが」


「運用方法が違うのか、何か工夫が違うのかは判りません。

――大陸の穢獣けものが弱いってことぁ無いでしょうが」


「そうか…。一度、商人を呼びつけるか。指導役を雇うことも視野に入れんとな」


 また、支出が増えるか。

 万朶総隊長の小言が増えるな。嘆息してから気持ちを切り替えた。


 平地全体に広がる陣地班の隊員たちを、俯瞰するように眺めた。

 隊員たちの動きに問題は無い。しかし、興味なさげにその動きを眺めている久我くが諒太りょうたは、少し問題を孕んでいると云えた。


 戦力としては問題は無い。

 初撃で猪の群れを二つに割って、続く一撃で大半の猪を消し炭にしてのけたのは、流石と言わざるを得ない。

 しかし、割り振られた自身の役割以外の事は絶対にしないという姿勢が垣間見えたのが、厳次の目には危うさを感じさせた。

 実際に先程の討ち漏らした猪を見ても、討伐の動きをみせようともせずに隊員たちが撥ね飛ばされるのを眺めるだけだったのだ。

 自領であってもこの姿勢なら、幾ら実力があろうと身内でも敬遠するだろう。


――それにしても、久我のご当主殿が、輪堂家のものに身内の恥を晒して頼みごとをするということは、よっぽどに切羽詰まった内情があると見たな。


 ふと思い出す。


――確か、奇鳳院くほういんの次期当主、嗣穂つぐほ様の伴侶選考に久我の名前が挙がってたけな。


 確か、國天洲の義王院が雨月の嫡男を婿に望んだと聞いて以来、年回りの合う久我の子息を推していたと、世情に疎い厳次も風のうわさに聴いたことがあった。

 記憶が確かなら、嗣穂つぐほ様の芳紀御年はまさに12歳。そろそろ、伴侶選考が始まっていてもおかしくは無い。

 なるほど、焦る訳だ。久我諒太の実力は申し分なかろうが、あの性格では間違いなく選考に弾かれる。

 その前に、性格を矯正しておきたいという事か。


――お嬢も、厄籤やくせんを引いた訳か。


 頼まれごとを断れない性格の咲は、身内でもよく貧乏くじを引いていた。

 派閥違いとは云え、久我のご当主の頼み事なら断るのも難しかったろう。

 くくっ。咲の困り顔を思い出して、堪えきれず含み笑いを零した。


 とは云え、あの性格を矯正するのは難事だろう。

 何しろ、自分の行動を理解しつつ、一切悪びれていない。

 つまり、平民の隊員の死と自分の労力の価値が一方に傾いているのを、当然と考えているのだ。

 華族の連中によくいる特権階級思想の持ち主と同様の臭いを持っているのを、厳次は鋭敏に嗅ぎ取っていた。


 さて、どうするか。

 久我諒太が厳次の指揮下に入るのは一週間が上限だったはずだ。

 この短期間で咲の負担を減らすためには、自分一人で戦っている訳ではないと実体験込みで理解させる必要があった。


――一番手っ取り早いのは手痛い敗北を教えることだが、それは、天領学院で失敗したとお嬢が云ってたな。


 思ってない方向に久我が変節したと、咲がボヤいていたのを思い出す。

 下手に干渉して変に反発される可能性に思い至り、厳次の眉間に皺が寄った。


――さしあたって、どういう敗け方で久我がどうなったか、お嬢に詳しい内容を訊くか。


 そう思考に結論付けて、朝日が差し始めた平地の中を歩き始めた。


 ♢


 勘助率いる勢子班と合流した晶が陣地班の設営した天幕テントに戻ってきたのは、陽が昇って夜気の肌寒さが嘘のように消えた時分の頃であった。

 天幕テントといっても、急な雨に耐えることだけを前提にした簡素なものであったが、頭の上を遮るものの有無は、意外に思えるほどの安心感を晶にもたらした。

 天幕テントの中には床几しょうぎが一つ、厳次と新倉が対面で囲んでいた。


「失礼します。

――晶、ただいま戻りました」


「応、お疲れさん。まずは被害報告からいくか」


「はい。勢子班、犠牲2名。楯班、犠牲0名。陣地班、犠牲0名。以上です」


損耗・・2名、ですか。突貫の山狩りでこの結果。衛士の協力は必須ですが、遊軍組織の必要性を実感しますね。」


「だろう? 次の会合で上伸しようと思ってな」


 悪意はないのだろう。だが、新倉が班員たち自身の部下を数で評価した時、知らず拳を強く握りしめた。

 だが、不平不満が口をくことはなかった。厳次と新倉は、守備隊の括りで見るならば、望外といってもいいほどの良心的な防人なのだ。

 余所の守備隊では、酷いところになると碌に訓練もさせずに実戦に投入して、肉壁代わりに使い潰しているなんてところもあると聞く。


――それに、兵隊の数で勘定するのは軍人なら当然か。この程度で不満を口にするなら、余所の守備隊連中からタコ殴りにされるな。


 そう自身に言い聞かせて、晶は姿勢を正し直した。

 これ以上この場に居たくは無かったが、話し合いに興じる二人の雰囲気に場を離れる隙を失ったのだ。

 話し合いが終わるのを素直に待つか。そう腹をくくったとき、厳次が顔を上げて晶に視線を合わせた。


「――そう云や、晶」


「はい」


「お嬢から聞いたぞ。

 お嬢をかばって、ヌシの体当たりを受けたそうだな。

 お手柄だな」


「……ありがとうございます」


 まさか、褒められるとは思っていなかったので反応が一拍遅れたが、褒められたという現実は素直に嬉しく、頭を下げて謝意を受ける。


「それで、どうだった・・・・・?」

 下げた頭の上から、さらに含みを持たせた問い掛けが投げられ、視線を上げるとにやにやした厳次のにやけ顔がそこにあった。

 どう、とは? 唐突なそれに思考が疑問符でいっぱいになったが、すぐに答えは浮かんできた。

 晶が阿僧祇たち以外の衛士と仕事をしたのは、これが初である。

 厳次は、その感想を問うているのだろう。


「……八家の精霊技せいれいぎを初めて見させて戴きました。失礼ながら、阿僧祇隊長の精霊技せいれいぎとは威力の根底が違うと思える程です」


 そうだろう。格下と評されたにも拘らず、満足そうに厳次は頷いて見せた。

 上位精霊と認められる基準は、精霊光を放ち精霊力を行使しうる階梯に到達していることのみだ。

 そのため、一言に上位精霊と云っても、その内包する精霊力には厳然たる格差が存在する。

 八家より下位の華族は、上位精霊を有していたとしても八家以上のものが宿す上位精霊には太刀打ちすら望めないほどだ。

 これよりさらに上位の精霊である神霊みたまが、同じ上位精霊として十把一絡げにされている事からも、上位精霊の有する能力の範囲にはかなりの振れ幅があると察せられる。


「その通りだ。あれが、八家の上位精霊。防人となるには中位精霊を宿している事が最低条件・・・・となるが、衛士の、それも八家の宿す上位精霊は同じ領域に立っていることすら烏滸がましく思えるほどの熱量・・の差が存在する。

 俺は、これ・・でも洲内有数の実力者と謳われちゃあいるが、それでも、八家の方々とは地力の差が隔絶している。

――憶えておけ、晶。あれ・・が、八家護国の要だ」


「……はい」


「さて、と。」話が一段落したのを見て、厳次が両の掌を合わせて指を組み合わせる。果断な性格で知られる男が、珍しく歯に衣を着せたような物言いで台詞を宙に浮かせた「それで、だ。出立前に云った”話”の件だ」


「はい」


「晶。確か、今年に中等学校ちゅうがくに入学したよな」


「――? はい」

 予想していた話とは違う内容に、晶の返答が戸惑いで遅れる。

 何らかの咎め立てかと身構えるが、目の前の二人の雰囲気はずっと柔らかいものだった。


「以降の進路は考えているか?」


「幾つかは。担当教諭から高等学校に進む気があるのなら、特別進級と奨学金の推薦を書いてもいいと声をかけてもらっています。

 時間があるので悩んでいる最中ですが、どうにも決め手に欠けていて」


「……そうか。つまり、中等学校ちゅうがくの教員が認める程度には、基礎学力あたまはあるってことだな。なら、入学試験・・・・は問題ないだろう。

――晶、高等神学校に進学する心算はないか?」


「……は?」

 云われた言葉の内容が、一瞬、理解できなかった。

 高等神学校は、主に神道や陰陽道を修学する中高一貫性の学校である。当然、宿す精霊は中位精霊以上が要求されるため、必然的にその学校に進むものは華族のものと決まってくる。

 しかし、高等神学校に進むと、高等学問や呪符の作成に必要な陰陽道の知識が手に入るため、晶が願ってやまない進学先の一つであった。


――しかし、問題もある。


「で、ですが、俺の身元はどうするんですか?」


 戸惑い半分嬉しさ半分で舌がもつれるが、晶の懸念は尤もなものだ。

 そう。高等神学校への進学には身分の保証が必要なのだが、晶の身分は、現時点では珠門洲の人別省に登録はされていない。


 晶の身分が人別省に登録が出来るようになるのは、守備隊の年季が明ける15歳だ。

――後三年、晶は財産の保有を始めとする、基礎的な権利を認められてすらいない。

 畢竟ひっきょう、晶はこの地では人間とすら認められていないのだ。


「確かに、守備隊への貢献が人別省への登録の最短手段ではあるがな、何事にも裏道というか例外はある」


 と云うなら、違法な手段か? 全うに生きる事を旨とする晶は、流石に隠せない落胆を表情に浮かべる。

 これまで生きてきて、その方向を考えなかった訳ではない。しかし、雨月の顔に泥を塗るのは別に心も痛みはしないが、恩義のある祖母が冥府で悲しむのはいやであった。


「――心配するな。裏道と云っても、違法じゃない。

 むしろ、本来はこっちが正攻法だ」

 晶の表情かおから何を考えているのか大まかに悟った厳次は、呵々カカと笑いながらその勘違いを訂正する。


「人別省への早期登録の手段は、登録の料金20円の支払いに加えて、有力者の後見が有る事だ。今日、声を掛けた時点じゃあ、登録料の代払い借金を提案する心算だったんだが、お嬢を助けた功績を無視する訳にいかん。俺が後見人になってやる、これで、人別省への登録が叶うはずだ」


「あ……」認められた。望外の言葉に、晶のまなじりにじわりと涙が浮いた。「ありがとうございます―――!!」


「ただ、条件がある」

 頭を下げる晶に、厳次が言葉を続ける。

「お前も知っての通り、守備隊は慢性的に呪符不足に陥っている。お前が回気符を作成できるから回気符だけは問題なく回っているが、そもそも、霊力を回復する回気符は防人が2人しかいない守備隊では余り消費しない呪符でもある。

 お前を高等神学校に推すのは、新しい呪符の修得を期待しての事だ」


「晶君は回気符は作れますから、中等部卒業までに撃符攻撃系統を最低2種は作れるようになってください。学費は奨学金と守備隊に売却する呪符の値段、残額は隊長と私で支払っておきます。自立した時に返すか、呪符の支払いで問題は無いでしょう」


 厳次の後に続いた新倉の言に、晶が首を傾げた。


「奨学金じゃ足りないんですか?」


「何を云ってる、高等神学校は腐っても華族の子弟が通う上流層の学校だぞ。

 そもそも、学費の桁が違うし未払いなぞ想定もされてないから専用の奨学金すら用意されていない」


 呆れ声で厳次に指摘されて、晶はこの話の問題を理解した。

 つまり、庶民貧乏人はお呼びではない学校という事か。それなら、公的な奨学金では学費の必要数にまで満たす事は出来ないだろう。厳次たちが奨学金の代払いに言及した理由が理解わかった。


「それよりも心配なのは、晶君が入学した後の事です」「え?」

 新倉の声に、深刻そうな色が滲む。

「私は高等神学校ではありませんが、友人があそこに進学してすすんでました。

 伝え聞く程度ですが、あそこは別の社会だと思ってください」


「別の社会、ですか?」


「えぇ。あそこは云わば、華族のみが漉し出された濃縮された上流階級の卵です。

 上流階級の子弟としての自覚が未熟な子供が通っているんです。未熟な華族の価値観は、時に普遍的当たり前な常識の及ばない社会を形成します。

 晶君のような平民が通うとどうなるか、正直、見当もつきません」


「………」


 脅しにも似た台詞に、晶の表情が曇った。流石に進学を躊躇ためらわせる情報に、選択の考え直しが思考に浮かぶが、それでも――

「……判りました、問題はありません。高等神学校への進学を希望します」

 今後、無いかもしれない千載一遇の機会チャンスを逃すには、余りにも魅力的な提案であった。


「判りました。こちらも相応に動く必要があります。小角第参中等学校の担当教諭に奨学金の承諾をしてください。後は…」


 足りないものは無いか、言葉を探して視線が宙を彷徨う新倉の横から、厳次が後を続けた。


「晶。お前、故郷を出る時、氏子抜けはしているか?」

 故郷で『氏子籤祇うじこせんぎ』を受けて氏子と受け入れられたものは、終生、その土地に所属していると見做される。

 これは、口減らしで追い出されたものや罪を犯したものでも例外は無く、氏子である限り、生きる土地に縛られることを意味していた。

 故郷の氏子から文字通りに”抜け”てこの縛りを無くすことを、氏子抜けと云う。


「……はい。故郷での氏子は、存在していません」

 嘘は言っていない。氏子として認められなかった晶は、そもそも、氏子の登録すらされていない。

 晶は、自身が抱える問題を精霊を宿していないと口にする訳にいかなかったため、都合の悪い事実を口にせず厳次の問い掛けをやり過ごした。


「そうか。なら、後で後見人としての紹介状を渡しておく。明日土曜日までは休日だな、早めに『氏子籤祇うじこせんぎ』を受けて於け」

――そして、何でもない口調で云い放たれた内容に、今度こそ硬直した。


 ♢


TIPS:神学校について。

 中高一貫の神道や陰陽道の知識を学ぶ学校。

 主に、家を継ぐことのできない次男以下が、呪符組合相手に呪符を売れるようにすることで食い扶持を稼ぐための知識を教わるところ。

 華族にはなれないが、華族のコンプレックスは人一倍ある者たちが集められるため、学校内では一概には表現しづらい権力構造が発展していると云われている。

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